STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

平成29年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問13

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

需要の価格弾力性を説明したものはどれか。

選択肢

  1. ア
    製品価格と需要,製品価格と供給の関係をそれぞれ表したものであり,両者の曲線の交点が均衡価格であることが分かる。
  2. イ
    製品価格の変化に対する需要の変化を比率で表したものであり,製品価格を上下させたときの需要の増減量を判断できる。
  3. ウ
    製品の需要と,価格,所得,広告,販売促進などの需要決定要因との関係を表したものであり,これによって需要予測ができる。
  4. エ
    累積生産量と単位コストの関係を表したものであり,製品の需要が増加して累積生産量が増加すると単位コストが低減することが分かる。
解き方のヒントを見る

判断の前提と対象範囲をそろえる

需要と価格の関係を考えるときは、まず判断の前提と対象範囲がそろっているかに注目しましょう。用語から結論を急がず、与えられた条件がどこまで適用されるかを落ち着いて確認することが大切です。

この問題で問われていること

考察の中心は、判断に使う前提をそろえることです。与えられた情報に明示された条件と、自分が補っている条件を分け、ある場面についての理解を別の場面にも当てはめていないか、対象範囲を確かめましょう。

視点

知識を当てはめる前に、その知識がどの前提の下で使えると考えているかを整理します。判断の根拠となる条件を短く言葉にし、与えられた情報と照らして確認しましょう。

確認ポイント

  • 判断の前提を言葉にできているか
  • 明示されていない条件を補っていないか
  • 理解を当てはめる範囲が広がっていないか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

正解はイです。需要の価格弾力性は、価格の変化率に対する需要量の変化率の比であり、価格を変えたときに需要量がどれほど反応するかを示します。選択肢イは、この定義と価格変更時の需要を判断する用途を説明しています。

理由

需要の価格弾力性は、需要量の変化率を価格の変化率で割って求めます。反応の大きさを比較するときは、通常その絶対値を用います。弾力性が大きいほど、同じ割合の価格変化に対して需要量が大きく変化するため、価格変更による需要の増減を判断する手掛かりになります。

比較

アは需要曲線と供給曲線の交点から均衡価格を捉える説明です。ウは価格、所得、広告などと需要の関係を表す需要関数の説明です。エは累積生産量の増加に伴う単位コストの低減を表す経験曲線の説明です。それぞれ、均衡価格、需要の決定要因、生産経験とコストの関係を扱っています。

選択肢ア

これは不正解だよ。価格と需要、価格と供給の関係を示す需要曲線・供給曲線の説明です。両曲線の交点が均衡価格を示すという後半も、需要と供給が一致する点の説明です。価格変化に対する需要の反応の大きさを表す指標ではありません。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。需要の価格弾力性は、価格の変化率に対する需要量の変化率の比で、需要の反応の大きさを表します。価格を上下させたときの需要の増減量を判断できるという後半も、この指標の用途に合っています。

選択肢ウ

これは不正解だよ。需要と価格、所得、広告、販売促進などの要因との関係を表す、需要関数の説明です。これらの要因を使って需要を予測できるという後半も、需要関数の用途に対応します。価格の変化に対する需要の反応を比率で示す指標とは異なります。

選択肢エ

これは不正解だよ。累積生産量と単位コストの関係を表す、経験曲線の説明です。需要の増加に伴って累積生産量が増え、単位コストが低減するという後半も、この関係を述べています。価格変化に対する需要量の反応を示す説明ではありません。

学習のポイント

需要の価格弾力性を、需要・供給曲線、需要関数、経験曲線と区別して理解しましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問13(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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