STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
平成29年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問7
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- ア規模の経済性
- イ業者間の敵対関係
- ウ仕入先の集中度
- エ流通チャネルの確保
解き方のヒントを見る
競争環境を整理する基本の視点
各要素を単独で覚えるのではなく、企業を取り巻く競争環境のどこに影響する論点かを整理し、設問が求める観点との対応関係を確認しましょう。表現の細部より役割に注目します。
この問題で問われていること
一つの観点に絞り、設問の文脈で示された関係者や市場への影響が、競争環境の分析対象として扱われているかを、用語の役割と関係性から具体的かつ慎重に確認してください。
視点
分析対象を見分けるときは、企業の外部環境にある力が、収益性や競争条件へどのように関わるかという視点で整理します。個々の表現を暗記せず、誰がどの関係に影響するかを読み取りましょう。
確認ポイント
- 設問で焦点となる関係者や市場の位置づけを確認する
- その要素が競争条件や収益性に関係する論点かを考える
- 用語そのものではなく、設問中の関係と役割に照らして判断する
正解と解説を見る
正解
イ
解説
ファイブフォース分析は、業界内の企業間競争に加え、売り手と買い手の交渉力、新規参入の脅威、代替品の脅威を分析する枠組みです。中央のaは業界内の競争を示すため、業者間の敵対関係が入ります。
理由
図の周囲には、新規参入の脅威、代替品の脅威、売り手の交渉力、買い手の交渉力が配置されています。中央のaは、それらとは別に業界内で企業同士が競争する強さを表す項目です。したがって、業者間の敵対関係が該当します。
比較
規模の経済性は新規参入の障壁、仕入先の集中度は売り手の交渉力、流通チャネルの確保は参入障壁などに関係する要素です。いずれも五つの力を左右する具体的な条件ですが、中央に置く競争要因そのものではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。規模の経済性は、生産規模が大きいほど単位当たりのコストを下げられる性質であり、新規参入を難しくする要因の一つです。業界内で既存企業同士が競争する関係そのものを示す項目ではないため、図の中央のaには入りません。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。ファイブフォース分析における業界内の競争は、既存企業同士が顧客や市場シェアをめぐって競い合う関係です。図の中央にはこの業界内競争を表す要因が置かれるため、業者間の敵対関係が該当します。
選択肢ウ
これは不正解だよ。仕入先の集中度は、少数の仕入先に取引が集中しているかどうかを示す指標です。仕入先の選択肢が少ない場合に、売り手である仕入先の交渉力が強まりやすくなりますが、既存企業同士の競争を表す中央の要因ではありません。
選択肢エ
これは不正解だよ。流通チャネルの確保は、商品を顧客へ届ける販売経路を既存企業が押さえているかという問題で、新規参入の障壁に関係します。参入しにくさを左右する具体的条件であり、業界内の企業間競争そのものを表す項目ではありません。
学習のポイント
五つの競争要因を、業界内の競争と取引相手・外部からの圧力に分けて整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問7(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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