STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

平成28年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問21

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

人事考課の際,考課者が陥りやすい傾向の説明のうち,ハロー効果を説明したものはどれか。

選択肢

  1. ア
    考課者の自信欠如や個人的感情から,評価が甘くなってしまうこと
  2. イ
    事実を確認せずに,論理的に関係がある項目に対して同等の評価をすること
  3. ウ
    評価項目の一部が飛び抜けて高いと,他の項目も根拠なく高評価になること
  4. エ
    部下の勤務状況を十分に把握していないので,評価が標準に集中してしまうこと
解き方のヒントを見る

評価判断の根拠に着目する

人事考課について考える際は、評価の判断が何を根拠としているかという一点に着目しましょう。用語の印象だけで結論を急がず、与えられた情報の中で、判断の根拠を確かめることが学習の出発点になります。

この問題で問われていること

この分野の検討では、評価者の判断を捉えるために、根拠となる情報がどこにあるかを確認することが大切です。自分の経験から補った内容を根拠にせず、与えられた情報に立ち戻って考えを整理しましょう。

視点

評価者の判断について考えるときに、根拠として使っている情報を短く整理しましょう。その整理が与えられた情報に基づいているかを確かめ、根拠が曖昧な部分は結論を急がずに見直します。

確認ポイント

  • 判断の根拠にしている情報を明確にできているか。
  • 根拠に、自分で補った情報が混ざっていないか。
  • 整理した根拠を、与えられた情報に戻って確認できるか。
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

正解はウです。ハロー効果とは、目立つ特徴や強い印象に引きずられ、他の評価項目の判断も偏ることです。一部の項目の高さから、他の項目まで根拠なく高く評価する記述が該当します。

理由

ウでは、一部の評価項目が飛び抜けて高いことが、他の項目の評価に影響しています。他の項目について根拠を確認せず、高評価へ引きずられる点がハロー効果に該当します。ハロー効果は、悪い印象によって他の項目も低く評価する場合にも生じます。

比較

アは評価が甘くなる寛大化傾向、イは項目間の論理的な関係から同等の評価を付ける論理的誤差、エは評価が標準に集中する中心化傾向です。ウは突出した特徴の影響、イは項目間の論理的な関係という、判断の根拠の違いで区別できます。

選択肢ア

これは不正解だよ。自信の欠如や個人的な感情によって評価が甘くなるのは、寛大化傾向の説明です。評価を実態よりも好意的に付ける点が特徴であり、特定の評価項目の高さが他の項目に影響するハロー効果とは、評価が偏る仕組みが異なります。

選択肢イ

これは不正解だよ。事実を確認せず、論理的に関係がある項目に同等の評価を付けるのは、論理的誤差の説明です。項目間の論理的な関係を根拠に評価をそろえる点が特徴で、突出した特徴に引きずられて別の項目まで評価するハロー効果とは異なります。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。一部の評価項目が飛び抜けて高いことに引きずられ、他の項目まで根拠なく高く評価するのは、ハロー効果の説明です。例えば、営業成績が優秀という印象だけで、確認していない協調性も高く評価してしまう場合が当てはまります。

選択肢エ

これは不正解だよ。勤務状況を十分に把握していないため、評価が標準に集中するのは、中心化傾向の説明です。評価の差を付けるだけの情報が不足し、無難な中間の評価に偏る点が特徴です。一部の優れた項目が他の項目を高評価にするハロー効果とは異なります。

学習のポイント

ハロー効果、寛大化傾向、論理的誤差、中心化傾向を、評価が偏る仕組みで区別しましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問21(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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