STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

平成28年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問19

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

BCM(Business Continuity Management)において考慮すべきレジリエンスの説明はどれか。

選択肢

  1. ア
    競争力の源泉となる,他社に真似のできない自社固有の強み
  2. イ
    想定される全てのリスクを回避して事業継続を行う方針
  3. ウ
    大規模災害などの発生時に事業の継続を可能とするために事前に策定する計画
  4. エ
    不測の事態が生じた場合の組織的対応力や,支障が生じた事業を復元させる力
解き方のヒントを見る

検討対象の範囲をそろえて考える

事業継続管理に関する内容を考えるときは、まず何を検討の対象としているかに注目しましょう。用語の印象だけで判断せず、示された情報が扱う範囲を、自分の言葉で短く整理してから考えてみてください。

この問題で問われていること

考える際の焦点は、検討対象の範囲を一貫させることです。情報を整理する途中で、対象を自分の想像で広げたり狭めたりしていないかを確かめ、示された範囲に沿って考えをまとめてみましょう。

視点

まず「何について考えるのか」を短い言葉で置いてみましょう。その言葉が示された情報の範囲と合っているか、整理の途中でも立ち戻って確認します。

確認ポイント

  • 検討対象を短い言葉で整理できているか
  • 対象の範囲を想像で付け足していないか
  • 考察の途中で対象の範囲が変わっていないか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

正解はエです。BCMにおけるレジリエンスは、不測の事態に対する組織的な対応力や、支障が生じた事業を復元させる力を意味します。

理由

レジリエンスは、不測の事態に組織として対応し、支障が生じた事業を復元する力を表します。エは「組織的対応力」と「事業を復元させる力」の両方を述べており、設問の説明に合致します。

比較

アは競争力の源泉となるコアコンピタンス、ウは事前に策定するBCPの説明です。イは全てのリスクを回避する方針を述べていますが、レジリエンスは事態が生じた際の対応力や復元力を意味します。

選択肢ア

これは不正解だよ。競争力の源泉となる、他社に真似のできない自社固有の強みは、コアコンピタンスの説明です。設問が問うレジリエンスは、不測の事態への組織的対応力や事業の復元力を指すため、競争上の強みを述べたこの選択肢とは異なります。

選択肢イ

これは不正解だよ。この選択肢は、想定される全てのリスクを回避して事業を継続する方針を述べています。レジリエンスはリスクの全面的な回避を意味せず、不測の事態が生じた際の対応力や事業を復元させる力を指します。事態の発生を前提とした能力が問われています。

選択肢ウ

これは不正解だよ。大規模災害などが発生したときに事業を継続するため、事前に策定する計画は、BCP(事業継続計画)の説明です。BCMで考慮するレジリエンスは、計画そのものではなく、事態に対応して支障が生じた事業を復元させる組織の力を指します。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。不測の事態が生じた場合の組織的対応力と、支障が生じた事業を復元させる力は、BCMにおけるレジリエンスの説明に合致します。この選択肢は、事態が起きた際に組織として対処する面と、事業を復元する面の両方を示しています。

学習のポイント

レジリエンスを、コアコンピタンスやBCP(事業継続計画)と区別して理解しましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問19(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

関連する過去問一覧

IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針