STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

平成28年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問8

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

コアコンピタンスに該当するものはどれか。

選択肢

  1. ア
    主な事業ドメインの高い成長率
  2. イ
    競合他社よりも効率性が高い生産システム
  3. ウ
    参入を予定している事業分野の競合状況
  4. エ
    収益性が高い事業分野での市場シェア
解き方のヒントを見る

中核能力を見極める読み取りの視点

中核能力に関する設問では、用語の定義を先に確認し、対象の範囲や時間軸、組織との関係が問われているかを整理して、表面的な印象や単語の一致だけで判断しないことが大切です。

この問題で問われていること

確認する観点は、設問が示す対象について、単なる個別の資源や施策ではなく、どの範囲の能力を評価しようとしているかを、設問全体の条件から慎重に読み取ることに絞ります。

視点

設問を読む際は、対象を指す言葉の意味と、説明文が置いている条件との対応を丁寧に確認します。名称の印象や一部の表現に引きずられず、問われている評価対象の範囲を捉えることが重要です。

確認ポイント

  • 対象を評価する単位が、個別要素か組織全体かを確認する
  • 説明が一時点の状態か、継続的な関係を含むかを確認する
  • 設問の条件と用語の定義が同じ対象を指しているかを確認する
正解と解説を見る

正解

イ

解説

コアコンピタンスとは、企業が持つ独自性の高い中核能力であり、競合他社との差別化や複数の事業での競争優位につながるものです。市場の成長率や競合状況、獲得した市場シェアは、能力そのものとは区別して考えます。

理由

競合他社よりも効率性が高い生産システムは、企業内部に蓄積された技術や業務遂行能力の具体例です。競争相手との差別化を生み、競争優位の基盤となるため、コアコンピタンスに該当します。

比較

事業ドメインの成長率や参入予定分野の競合状況は外部環境の情報です。また、市場シェアは能力を活用した結果として表れる指標であり、それ自体が中核能力を意味するわけではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。主な事業ドメインの高い成長率は、その事業を取り巻く市場や事業領域の成長性を示す指標です。企業が内部に保有する独自の技術、ノウハウ、業務遂行能力そのものではないため、コアコンピタンスには該当しません。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。競合他社よりも効率性が高い生産システムは、企業内部に蓄積された技術や管理能力、業務運用上のノウハウを表します。他社との差別化を生み、継続的な競争優位の基盤となる中核能力なので、コアコンピタンスに該当します。

選択肢ウ

これは不正解だよ。参入を予定している事業分野の競合状況は、将来参入する市場にどのような競争相手が存在するかという外部環境の情報です。自社が保有する独自の能力や強みを示すものではないため、コアコンピタンスとはいえません。

選択肢エ

これは不正解だよ。収益性が高い事業分野での市場シェアは、企業が市場でどの程度の成果や地位を得ているかを示す結果指標です。コアコンピタンスはその成果を生み出す内部の中核能力を指すため、市場シェアそのものとは区別されます。

学習のポイント

内部資源としての能力と、市場環境・事業成果を区別することが重要です。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問8(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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