STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
平成27年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問20
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- ア売上高の増加が大きな利益に結び付きやすい。
- イ限界利益率が低い。
- ウ損益分岐点が低い。
- エ不況時にも,売上高の減少が大きな損失に結び付かず不況抵抗力は強い。
解き方のヒントを見る
比較表を読む視点を整える
表の各項目を個別に眺めるのではなく、同じ基準で並べて差分を確認し、設問が尋ねる「特徴」の範囲と比較対象の関係を落ち着いて丁寧に整理することだけに集中しましょう。
この問題で問われていること
確認の中心は、表中の情報をどの比較軸で読むべきかです。項目どうしの対応をそろえ、共通点と相違点が同じ基準で説明できるかを点検して、印象だけで判断しないようにしましょう。
視点
比較表では、行や列の対応関係をそろえ、各項目が同じ尺度・条件で示されているかを確認したうえで、全体の傾向と個別の差を分けて読む。問いの要求と表の情報の対応を意識する。
確認ポイント
- 比較する項目の対応関係がそろっているか確認する
- 共通点と相違点を同じ基準で整理する
- 設問が求める範囲と表の情報を照合する
正解と解説を見る
正解
ア
解説
A社は変動費が少なく限界利益率が高い一方、固定費が大きい会社です。売上高が増えると利益が伸びやすい反面、損益分岐点は高く、不況時の利益減少も大きくなりやすい特徴があります。
理由
A社の限界利益は、売上高1、000億円-変動費500億円=500億円です。限界利益率は500億円÷1、000億円=50%となり、B社の20%より高いため、売上高の増加が利益に反映されやすくなります。
比較
損益分岐点売上高は、固定費÷限界利益率で求めます。A社は400億円÷50%=800億円、B社は100億円÷20%=500億円です。A社は固定費も大きく、売上減少時には利益が減りやすい構造です。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。A社は売上高1,000億円に対し変動費500億円なので、限界利益は500億円、限界利益率は50%です。B社の20%より高く、売上高が増えたとき利益へ反映される額が大きいという特徴があります。
選択肢イ
これは不正解だよ。A社の限界利益率は、(売上高1,000億円-変動費500億円)÷1,000億円=50%です。B社は(1,000-800)億円÷1,000億円=20%なので、A社について「低い」とする説明は表と合いません。
選択肢ウ
これは不正解だよ。損益分岐点売上高は固定費÷限界利益率で求めます。A社は400億円÷50%=800億円、B社は100億円÷20%=500億円です。A社の損益分岐点は低いのではなく高いです。
選択肢エ
これは不正解だよ。A社は固定費が400億円とB社の100億円より大きく、限界利益率も高い構成です。そのため売上高の減少時には利益の減少幅が大きくなりやすく、「不況抵抗力は強い」とはいえません。
学習のポイント
限界利益率と固定費から、利益の増減感応度を比較する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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