STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
平成27年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問21
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア効果の現在価値と投資額の差がゼロになる資本コストを求める。
- イ投資額に対してどれだけ利益を生み出しているかを求める。
- ウ投資額を回収するのに必要な期間(年数)を求める。
- エ利益から資本費用(投資額×資本コスト)を引いて金額を求める。
解き方のヒントを見る
指標の目的と構成を照合する視点
経営管理指標を検討するときは、用語の印象だけで判断せず、何を測る目的なのか、どの対象や期間を扱うのか、結果をどのような管理判断に役立てるのかを順に整理しましょう。
この問題で問われていること
一つの観点として、指標が示そうとする管理上の目的と、そこに含まれる要素の意味・単位・対象範囲が互いに対応しているかを、問題文の条件に沿って丁寧に照合してください。
視点
指標は単独の数値として見るのではなく、測定対象、比較基準、集計期間、利用場面との関係で捉えます。まず目的を言い換え、次に各要素の意味や単位を確認し、全体が同じ目的を測る構成になっているかを点検します。
確認ポイント
- 対象となる業務や成果が、指標の管理目的と一致しているか確認する。
- 構成要素の意味・単位・期間が、同じ基準でそろっているか確認する。
- その指標を使う管理上の場面や比較の目的に、無理なくつながるか確認する。
正解と解説を見る
正解
エ
解説
EVAは、事業が生み出した利益から、投資した資本に必要な資本費用を差し引いて、経済的にどれだけ価値を生み出したかを金額で示す指標です。
理由
EVAは、利益から資本費用を控除して算出する金額指標です。資本費用は投資額に資本コストを乗じて求めるため、利益が資本の使用に見合う水準を超えたかを評価できます。
比較
現在価値が投資額と等しくなる資本コストを求める方法は内部収益率、投資額に対する利益の割合を求める方法は投資利益率、投資額を回収する期間を求める方法は回収期間法です。
選択肢ア
これは不正解だよ。効果の現在価値と投資額の差がゼロになる資本コストを求める方法は、投資の収益率を示す内部収益率の考え方です。EVAのように利益から資本費用を差し引いて経済的な付加価値を金額で求める方法とは異なります。
選択肢イ
これは不正解だよ。投資額に対してどれだけ利益を生み出したかを求める説明は、利益を投資額との割合で評価する投資利益率などの指標に該当します。EVAは割合ではなく、資本費用を控除した後の金額を評価します。
選択肢ウ
これは不正解だよ。投資額を回収するのに必要な期間を年数で求める説明は、回収期間法を表しています。EVAは回収までの時間を測る指標ではなく、利益から資本費用を差し引いた経済的な余剰額を求める指標です。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。EVAは、利益から資本費用を引いて金額を求めます。資本費用は投資額に資本コストを乗じた額であり、利益が使用した資本に必要な費用を上回って生み出した経済的な付加価値を表します。
学習のポイント
利益だけでなく、使用した資本に対する費用も考慮する点を理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問21(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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