STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

平成27年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問13

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

企業が実施するマクロ環境分析のうち,PEST分析によって戦略を策定している事例はどれか。

選択肢

  1. ア
    購買決定者の年齢層や社会的なポジション,購買に至るプロセスの中で購買行動に影響する要因を把握し,自社の製品の市場投入方法を決定する。
  2. イ
    自社の製品市場に参入してくると見込まれる,別市場の企業の動向を把握し,新製品の開発を決定する。
  3. ウ
    自社の販売力,生産力の評価や自社の保有する技術力を検証し,新しく進出する市場分野を決定する。
  4. エ
    法規制,景気動向,流行の推移や新技術の状況を把握し,自社の製品改善方針を決定する。
解き方のヒントを見る

分析対象を分類するための視点

この問題では、個別の用語を暗記するより、外部環境を整理するときに、何を観察対象として切り分けているかという観点を意識して、各選択肢の説明範囲を読み比べましょう。

この問題で問われていること

確認の中心は、各選択肢が示す対象の範囲と境界です。組織内部の事情なのか、周囲の環境に関わる事項なのかを区別し、同じ切り口で慎重に比較できるかを考えてください。

視点

用語の細かな定義を先に決めつけず、分析対象がどの範囲に置かれているか、また他の対象とどの境界で分けられているかを整理すると、説明の軸をそろえて考えられます。

確認ポイント

  • 対象が示す範囲は、他の分類と重なっていないか。
  • 同じ基準で各選択肢の説明を読み比べられるか。
  • 分析対象と、その対象を評価する視点を混同していないか。
正解と解説を見る

正解

エ

解説

PEST分析は、政治、経済、社会、技術に関するマクロ環境の変化を把握し、その影響を踏まえて企業の戦略や製品方針を検討する分析手法です。

理由

法規制は政治的要因、景気動向は経済的要因、流行の推移は社会的要因、新技術の状況は技術的要因に該当する。これらはいずれも企業を取り巻くマクロ環境の変化であり、製品改善方針の検討に利用できる。

比較

顧客の年齢層や購買プロセスは顧客・消費者分析、別市場の企業の動向は競合分析、自社の販売力や生産力、技術力は内部分析に当たる。これらはPEST分析が直接扱うマクロ環境の整理とは異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。購買決定者の年齢層や購買に至るプロセスは、特定の顧客や消費者の属性・行動を分析する情報である。企業を取り巻く政治、経済、社会、技術のマクロ環境を調べるPEST分析の事例ではなく、顧客分析に該当する。

選択肢イ

これは不正解だよ。自社の製品市場へ参入すると見込まれる別市場の企業の動向を調べる内容であり、特定の競合企業や参入企業を対象とした競争環境の分析である。社会全体に及ぶ政治・経済・社会・技術の変化を整理するPEST分析とは分析対象が異なる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。販売力、生産力、保有技術力は自社が持つ経営資源や能力であり、それらを評価して進出市場を決める内容は内部分析に当たる。PEST分析が対象とする企業外部のマクロ環境を調査した事例ではない。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。法規制、景気動向、流行の推移、新技術の状況は、それぞれ政治・経済・社会・技術に関係するマクロ環境の情報である。これらを把握して自社の製品改善方針を決めることは、PEST分析を用いた戦略策定の事例に該当する。

学習のポイント

PESTの対象と、顧客分析・競合分析・内部分析との違いを整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問13(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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