STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
平成27年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問6
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア外部環境と内部環境の観点から,強み,弱み,機会,脅威という四つの要因について情報を整理し,企業を取り巻く環境を分析する手法である。
- イ企業のビジョンと戦略を実現するために,財務,顧客,内部ビジネスプロセス,学習と成長という四つの視点から事業活動を検討し,アクションプランまで具体化していくマネジメント手法である。
- ウ事業を,市場浸透,市場拡大,製品開発,多角化という四つのタイプに分類し,事業の方向性を分析する手法である。
- エ製品を,導入期,成長期,成熟期,衰退期という四つの段階に分類し,企業にとって最適な戦略を分析する手法である。
解き方のヒントを見る
分析の対象から手法を見分ける
経営戦略の分析手法は名称だけを覚えていると混同しやすい分野です。ここでは、それぞれの手法が何を対象として捉え、どのような判断に役立てるための道具なのかという一つの観点に絞って、手法の内容と名称の対応を落ち着いて確かめましょう。
この問題で問われていること
問われている内容が、分析の対象として何を見ようとしているのか(どの範囲の、どのような要素か)を自分の言葉で言い直し、その対象と手法の名称が本来想定している分析対象が一致しているかどうかを確認することに焦点を当ててください。
視点
分析フレームワークは、情報を整理するための枠組みです。どの手法も『何を分析の対象にするか』『どの範囲を見渡すか』が設計の出発点になっています。名称や見た目が似た手法でも、対象が異なれば用途も異なります。まず対象を見極め、その後に名称と照合すると、覚え違いによる取り違えを防ぎやすくなります。
確認ポイント
- 取り上げられている内容が、何を分析の対象にしているかを一言で言えるか
- その対象が、手法の名称から想起される本来の分析対象と一致しているか
- 名称の印象や語感だけで判断せず、対象の一致を根拠に結論を出しているか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
アンゾフの成長マトリクスは、市場と製品の組合せを軸に、企業の成長戦略を市場浸透、市場拡大、製品開発、多角化の四つに分類して分析する手法です。
理由
アンゾフの成長マトリクスは、既存市場か新市場か、既存製品か新製品かという二つの軸で事業の成長方向を整理します。その結果、市場浸透、市場拡大、製品開発、多角化の四つに分類します。
比較
アは強み・弱み・機会・脅威を扱うSWOT分析、イは四つの視点で経営を管理するバランススコアカード、エは製品ライフサイクルの説明です。したがって、成長戦略の四分類を示すウが該当します。
選択肢ア
これは不正解だよ。強み、弱み、機会、脅威の四要因から企業を取り巻く内部環境と外部環境を分析する手法はSWOT分析である。アンゾフの成長マトリクスは、環境要因の整理ではなく、市場と製品の組合せによる成長戦略を分類する。
選択肢イ
これは不正解だよ。財務、顧客、内部ビジネスプロセス、学習と成長の四視点から業績や活動を管理する説明は、バランススコアカードに該当する。アンゾフの成長マトリクスは、アクションプランの管理手法ではなく、事業の成長方向を分析する枠組みである。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。アンゾフの成長マトリクスは、市場と製品を既存か新規かで組み合わせ、市場浸透、市場拡大、製品開発、多角化という四つの成長戦略に分類する。事業の方向性を分析するという説明も一致している。
選択肢エ
これは不正解だよ。導入期、成長期、成熟期、衰退期という製品の段階を分類する説明は、製品ライフサイクルの分析である。アンゾフの成長マトリクスは、製品が時間とともにどの段階にあるかではなく、市場と製品の組合せから成長戦略を考える。
学習のポイント
SWOT分析、バランススコアカード、製品ライフサイクルとの違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問6(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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