STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

平成26年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問15

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

カーブアウトの説明として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    企業の経営者などが自社の株式や事業部門を買収すること
  2. イ
    競争相手に知られたくない技術を,特許取得せずノウハウとして社内に秘匿すること
  3. ウ
    自社の事業の一部を戦略的に切り出し,埋もれた技術や人材を社外の別組織として独立させること
  4. エ
    製造委託契約を締結し,外部から完成品を調達すること
解き方のヒントを見る

企業再編を読み解くための視点

企業再編手法を比較するときは、名称や印象だけで判断せず、組織や事業をどの単位で動かし、誰にどのような変化が生じるかという観点を軸に、各選択肢の説明の射程を丁寧に読み取り、整理して考えます。

この問題で問われていること

この問題では、各説明が示す変化の対象と範囲に注目してください。組織全体、特定の事業、権利や関係者など、何について述べているのかを本文と照合し、表現の対応関係を一つの軸で確認します。

視点

企業再編を学ぶ際は、用語の響きや知名度ではなく、変化の対象、関係する当事者、実施後に想定される状態を切り分けて捉えることが大切です。説明を読んだら、どの範囲の事実を述べているかを落ち着いて整理します。

確認ポイント

  • 各説明の主語と対象がどこまで及ぶか確認する
  • 変化が生じる単位を本文の表現と照合する
  • 説明に含まれる条件と前提を混同せず整理する
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

カーブアウトとは、企業が自社事業の一部を戦略的に切り出し、社外の別組織として独立させることで、埋もれていた技術や人材の活用、新たな事業機会の創出を図る手法です。

理由

カーブアウトは、企業内部の事業や技術、人材を切り出して、社外の独立した組織として新たに展開する経営手法です。事業の選択と集中や、独立後の機動的な成長を狙う場合に用いられます。

比較

株式や事業部門の買収はMBOなどの買収に関する説明であり、技術を社内秘にすることはノウハウ管理、完成品を外部調達することは製造委託です。いずれも事業を切り出して独立させるカーブアウトとは異なります。

選択肢ア

これは不正解だよ。企業の経営者などが自社の株式や事業部門を買収することは、経営者による買収などの説明に当たります。自社の事業の一部を社外の別組織として独立させるカーブアウトとは、主体となる行為や目的が異なります。

選択肢イ

これは不正解だよ。競争相手に知られたくない技術を特許取得せずノウハウとして社内に秘匿することは、営業秘密やノウハウの管理に関する説明です。事業や組織を社外へ切り出して独立させる内容ではありません。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。自社の事業の一部を戦略的に切り出し、埋もれた技術や人材を社外の別組織として独立させることは、カーブアウトの説明です。独立した組織で事業資源を活用し、新たな成長を目指します。

選択肢エ

これは不正解だよ。製造委託契約を締結し、外部から完成品を調達することは、製造工程を外部に委託するアウトソーシングの説明です。自社事業の一部を別組織として独立させるカーブアウトとは異なります。

学習のポイント

カーブアウトと、買収・ノウハウ秘匿・製造委託を区別して覚える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成26年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問15(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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