STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

平成26年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問13

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ファイブフォース分析において,企業の競争力に影響を与える五つの要因として,新規参入者の脅威,バイヤの交渉力,競争業者間の敵対関係,代替製品の脅威と,もう一つはどれか。

選択肢

  1. ア
    サプライヤの交渉力
  2. イ
    自社製品の品質
  3. ウ
    消費者の購買力
  4. エ
    政府の規制
解き方のヒントを見る

競争環境を整理する基本視点

企業を取り巻く競争環境を考えるときは、個別の印象だけで判断せず、関係する主体や市場への影響を同じ基準で見比べ、全体の構造として整理することが大切です。さらに、現在の状況と変化の可能性を分けて捉えると、判断の根拠を保ちやすくなります。

この問題で問われていること

一つの観点に絞り、各要素が自社の選択肢や交渉の余地にどのような影響を与えるかを、問題文の条件に沿って比較しながら確認しましょう。表面的な強弱ではなく、影響が生じる経路と前提条件の対応を確かめることが重要です。

視点

各要素を単独で見るのではなく、企業の判断や市場内の関係にどう影響するかというつながりに注目して整理します。

確認ポイント

  • 影響を受ける主体と、影響を及ぼす主体を区別して捉える
  • 問題文に示された条件が、どの関係に作用しているか確認する
  • 現状の評価と、将来変化する可能性を分けて考える
正解と解説を見る

正解

ア

解説

ファイブフォース分析は、業界内の競争だけでなく、新規参入、代替品、買い手、売り手が企業の競争力や収益性に与える圧力を分析する手法です。

理由

ファイブフォース分析の五つの要因は、新規参入者の脅威、買い手の交渉力、売り手であるサプライヤの交渉力、業界内の競争、代替製品の脅威です。これらは企業の収益性や競争上の立場に影響します。

比較

自社製品の品質や政府の規制は、競争環境に影響する場合はありますが、ファイブフォースを構成する五要因そのものではありません。また、消費者の購買力は買い手の交渉力と関係しますが、独立した要因として数えません。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。サプライヤは原材料や部品、サービスなどを供給する取引相手であり、その交渉力が強いと、仕入価格の上昇や供給条件の悪化によって企業の収益性が低下する可能性があります。したがって、サプライヤの交渉力はファイブフォースの一つです。

選択肢イ

これは不正解だよ。自社製品の品質は、企業の競争力や顧客評価に影響する重要な要素ですが、ファイブフォース分析で分類される五つの外部からの競争圧力の一つではありません。分析対象となる要因そのものとは区別されます。

選択肢ウ

これは不正解だよ。消費者の購買力は需要や販売動向に影響しますが、ファイブフォースでは通常、買い手が価格や取引条件に及ぼす力を「バイヤの交渉力」として扱います。独立した第六の要因として数えるものではありません。

選択肢エ

これは不正解だよ。政府の規制は業界の参入条件や事業活動に影響を与える外部環境要因ですが、ファイブフォースを構成する五つの競争圧力には直接含まれません。必要に応じてマクロ環境など別の分析観点で扱います。

学習のポイント

五つの競争要因を、競争相手・取引相手・市場からの圧力として整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成26年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問13(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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