STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

平成26年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問8

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

PPMにおいて,投資用の資金源として位置付けられる事業はどれか。

選択肢

  1. ア
    市場成長率が高く,相対的市場占有率が高い事業
  2. イ
    市場成長率が高く,相対的市場占有率が低い事業
  3. ウ
    市場成長率が低く,相対的市場占有率が高い事業
  4. エ
    市場成長率が低く,相対的市場占有率が低い事業
解き方のヒントを見る

市場と自社事業の関係を見る

PPMの位置付けを考えるときは、単一の印象で判断せず、市場側の状況と自社事業の状態を同じ基準で整理し、両者の組合せが示す意味を比較することが大切です。さらに、情報の出どころと比較対象も意識しましょう。

この問題で問われていること

確認する観点は、対象事業を評価する二つの軸がそれぞれ何を表しているか、提示された事業情報をどの軸に対応させて読むか、そして両方を同時に見たときの関係をどう捉えるかに絞りましょう。

視点

事業の位置付けは、外部環境と内部の成果を切り分けて捉え、各情報がどの評価軸に関係するかを整理してから、同じ条件で全体の関係を考えると理解しやすくなります。

確認ポイント

  • 外部の状況を示す情報と、事業そのものの状態を示す情報を混同していないか確認する。
  • 設問の説明が、二つの評価軸のうちどちらに関係する情報なのかを一つずつ整理する。
  • 二つの軸を組み合わせた位置付けを、個別の語句の印象ではなく全体の関係で見直す。
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

PPMでは、市場成長率が低く、相対的市場占有率が高い事業は、追加投資の必要性が比較的小さい一方で安定した収益を得やすく、他事業への投資に使う資金源として位置付けられる。

理由

市場成長率が低い成熟市場では、大規模な成長投資の必要性が比較的小さい。そこですでに高い相対的市場占有率を持つ事業は、安定した売上や利益を確保しやすく、他の成長事業へ投資するための資金源となる。

比較

市場成長率が高い事業は、成長機会がある反面、競争力を維持・拡大するための投資を必要としやすい。相対的市場占有率が低い場合は特に資金投入が課題となるため、資金源とする位置付けとは異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。市場成長率が高く、相対的市場占有率も高い事業は、成長市場で優位に立つ事業に当たる。将来性はあるが、市場拡大への対応や競争力維持のために投資を必要としやすく、他事業へ資金を供給する代表的な位置付けではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。市場成長率が高い一方、相対的市場占有率が低い事業は、成長市場で十分な競争力を確立できていない状態である。市場機会を生かすには設備や販売などへの投資が必要になりやすく、投資用の資金源とはいえない。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。市場成長率が低く、相対的市場占有率が高い事業は、成熟した市場で強い競争力を持つ。大きな成長投資を続けなくても安定した収益を得やすいため、その利益を成長性のある他事業への投資に回す資金源として位置付けられる。

選択肢エ

これは不正解だよ。市場成長率が低く、相対的市場占有率も低い事業は、成熟市場で競争力が十分でない状態である。市場自体の成長による大きな伸びを期待しにくく、安定した資金を生み出す立場とは限らないため、投資用の資金源には該当しない。

学習のポイント

市場成長率と相対的市場占有率から、事業の資金創出力と投資必要性を判断する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成26年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問8(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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