STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
平成25年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問17
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア新たに創造された知識を組織に広め,新たな暗黙知として習得すること
- イ組織内の個人,小グループが有する暗黙知を形式知として明示化すること
- ウ組織内の個人,小グループで暗黙知の共有化や,新たな暗黙知を創造すること
- エ明示化した形式知を組み合わせ,それを基に新たな知識を創造すること
解き方のヒントを見る
知識変換プロセスを整理する視点
各候補を覚えた名称だけで判断せず、知識がどのように扱われ、次の段階へ何が引き継がれるかという一つの観点にそろえて読み比べます。文中の主語と動詞の関係も確認し、説明の役割を丁寧に切り分けます。
この問題で問われていること
問題文の動詞と対象に注目し、各記述が表す知識の変化を、開始時点・変化の契機・到達後の状態という一貫した枠組みで読み取ります。名称の印象ではなく、文中の前後関係だけを比較することに集中します。
視点
段階名を先に当てはめるのではなく、各記述について「対象」「変化の契機」「後続へ渡るもの」を同じ順番でメモし、表現の役割を比較します。
確認ポイント
- 各記述が示す対象と、変化の前後で何が扱われているかを確認する。
- 行為そのもの、得られる成果、目指す目的を混同せず、文中の役割を分けて読む。
- 候補ごとに同じ観点を適用し、名称の印象ではなく記述同士の対応関係を見比べる。
正解と解説を見る
正解
ア
解説
SECIモデルは,暗黙知と形式知の変換を通じて組織的に知識を創造する考え方です。内面化は,形式知を学習や実践によって個人が身につけ,暗黙知として蓄積する段階を指します。
理由
内面化では,文書や手順などの形式知を学習・訓練・実践によって個人が体得し,暗黙知として身につける。したがって,形式知が実践を通じて新たな暗黙知になるという説明が該当する。
比較
暗黙知を形式知として表すのは表出化,暗黙知同士を共有するのは共同化,形式知を組み合わせて新しい知識を作るのは連結化です。各選択肢は知識の種類と変換方向を確認して区別する。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。内面化は,形式知として表された知識を学習や実践によって個人が身につけ,暗黙知として蓄積する知識変換である。新たに創造された知識を組織に広めた後,それを習得して新たな暗黙知にする説明は,内面化に合致する。
選択肢イ
これは不正解だよ。暗黙知を言語化・図式化し,組織で扱える形式知として明示する過程は,経験や技能を表出させる知識変換に当たる。形式知を実践に取り込んで暗黙知にする内面化とは,知識の変換方向が逆である。
選択肢ウ
これは不正解だよ。個人や小グループが持つ暗黙知を共有し,対話や共同体験を通じて別の暗黙知を生み出す説明は,暗黙知同士を扱う段階である。形式知を学習・実践して身につける内面化の説明ではない。
選択肢エ
これは不正解だよ。明示された形式知を整理・組み合わせ,既存の形式知から新しい形式知や知識を構成する説明である。形式知を個人の経験として取り込み暗黙知化する内面化とは,扱う知識の形と変換の向きが異なる。
学習のポイント
四つの知識変換の定義と,暗黙知・形式知の変換方向を対比して覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問17(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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