STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
平成25年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問16
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア購買決定者の年齢層や社会的なポジション,購買に至るプロセスの中で購買行動に影響する要因を把握し,自社の製品の市場投入方法を決定する。
- イ自社の製品市場に参入してくると見込まれる,別市場の企業の動向を把握し,新製品の開発を決定する。
- ウ自社の販売力,生産力の評価や自社の保有する技術力を検証し,新しく進出する市場分野を決定する。
- エ法規制,景気動向,流行の推移や新技術の状況を把握し,自社の製品改善方針を決定する。
解き方のヒントを見る
対象範囲と時間軸をそろえて読む
事例と手法を結び付けるときは、まず何を観察対象にしているのか、どの時点や変化を扱っているのかを切り分け、同じ視点で記述されているかを丁寧に確認しましょう。焦らず整理してください。
この問題で問われていること
一つの観点として、事例が示す対象の広がりと時間的な切り口に注目し、手法名の印象ではなく、観察している範囲と変化の捉え方が対応しているかを確かめてください。視点を固定して読みましょう。
視点
分析手法を検討するときは、名称や連想だけで判断せず、事例から読み取れる対象の範囲、変化の時間軸、観察者が置いている視点を整理します。そのうえで、同じ切り口で説明できる組合せかを照合すると、落ち着いて考えられます。
確認ポイント
- 事例で観察されている対象の範囲を一文で整理する
- 現在の状態と将来の変化のどちらに重心があるか確認する
- 手法の説明と事例の視点が同じ切り口か照合する
正解と解説を見る
正解
エ
解説
PEST分析は、政治、経済、社会、技術に関するマクロ環境の変化を把握し、その影響を踏まえて企業の戦略や方針を決めるために用います。
理由
法規制は政治、景気動向は経済、流行は社会、新技術は技術に対応します。したがって、これらの外部環境を把握して製品改善方針を決定する事例が、PEST分析に該当します。
比較
顧客の属性や購買行動は顧客分析、他社の動向は競争環境分析、自社の販売力・生産力・技術力は内部環境分析に当たります。これらはPEST分析そのものではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。購買決定者の年齢層や社会的ポジション、購買に至るプロセスは、顧客の属性や購買行動を分析する内容です。企業を取り巻く政治・経済・社会・技術のマクロ環境を分析するPEST分析とは対象が異なります。
選択肢イ
これは不正解だよ。自社の製品市場に参入すると見込まれる別市場企業の動向を把握する内容は、競合企業や競争環境の分析に当たります。特定企業の参入動向を扱っており、PEST分析の対象であるマクロ環境全体の分析ではありません。
選択肢ウ
これは不正解だよ。販売力、生産力、保有技術力の評価は、自社が持つ経営資源や能力を調べる内部環境分析です。PEST分析は企業内部の強みや能力ではなく、外部の政治・経済・社会・技術の変化を対象とします。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。法規制は政治、景気動向は経済、流行の推移は社会、新技術の状況は技術に対応します。これら四つのマクロ環境を把握し、自社の製品改善方針を決定しているため、PEST分析の事例です。
学習のポイント
PESTの四領域と、顧客分析・競争分析・内部分析との違いを整理しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問16(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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