STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
平成25年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問14
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア機能がまだ十分に使用可能な製品を,新しいデザインに変更することによって,既存製品からの移行を進めていくこと
- イ製品の誕生から廃棄までのうち,製品のニーズがなくなることによって,売上も利益も下降線をたどる段階のこと
- ウ製品の値引き販売をすることによって,多くの人の購入を狙うこと
- エ大規模な流通業者が,あえてブランド名を付けないことによって,旧タイプの製品を提供すること
解き方のヒントを見る
製品ライフサイクルの見方を整える
製品が市場でたどる変化を考えるときは、時間の経過だけでなく、需要の動きや提供側の判断がどのように関係するかを整理し、各段階を同じ観点で比較して考えましょう。用語の印象だけで判断せず、設問の条件に照らして確認することが大切です。
この問題で問われていること
今回は、製品の置かれた段階を直接決めつけるのではなく、設問中の情報を「市場側の変化」と「企業側の対応」に分け、両者の関係を一つの軸で照合することに集中しましょう。用語の連想より、記述同士のつながりを優先します。
視点
製品ライフサイクルの概念を整理するときは、時間の流れ、観察される変化、関係する主体を分けて捉えます。そのうえで、設問が示す情報を同じ観点に並べ、どの説明が何を根拠に述べているかを確認しましょう。
確認ポイント
- 変化が起きている対象を、需要側と提供側に分けて読めているか
- 時間の流れと、その時点で示された状況を混同していないか
- 用語の印象ではなく、設問内の複数の記述を同じ基準で照合したか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
計画的陳腐化とは、製品がまだ十分に使用できるにもかかわらず、デザイン変更などによって旧製品から新製品への移行を促すことです。したがって、該当する選択肢はアです。
理由
計画的陳腐化では、製品の機能が失われていなくても、デザイン変更などによって旧製品を相対的に古く見せ、新しい製品への移行を進める。使用可能な製品を対象にしている点が重要です。
比較
製品のニーズがなくなり売上や利益が下がる状態は製品ライフサイクルの衰退段階に関する説明です。値引き販売やブランド名を付けない販売方法も、計画的陳腐化そのものを示していない。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。計画的陳腐化とは、製品がまだ十分に使える段階でも、デザイン変更などによって旧製品を古く感じさせ、新しい製品への買い替えや移行を促す考え方である。機能が使用可能なまま移行を進めるという説明が、この意味に合致する。
選択肢イ
これは不正解だよ。製品のニーズがなくなり、誕生から廃棄までの過程で売上や利益が下がるという説明は、製品ライフサイクルにおける衰退段階を表している。製品が使える状態で新製品への移行を意図的に促す説明ではない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。製品を値引きして販売し、多くの人に購入してもらうことは、価格を下げて販売数量を増やそうとする販売施策の説明である。デザイン変更などにより、使用可能な旧製品からの移行を促す計画的陳腐化とは異なる。
選択肢エ
これは不正解だよ。大規模な流通業者がブランド名を付けずに旧タイプの製品を提供することは、ブランド表示や商品の提供方法に関する説明である。製品がまだ使えるにもかかわらず、新しいデザインなどで移行を促す内容ではない。
学習のポイント
製品ライフサイクル上の衰退と、買い替えを促す意図的な陳腐化を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問14(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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