STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
平成25年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問9
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア主な事業ドメインの高い成長率
- イ競合他社よりも効率性が高い生産システム
- ウ参入を予定している事業分野の競合状況
- エ収益性が高い事業分野での市場シェア
解き方のヒントを見る
企業能力の位置付けを考える視点
企業能力を捉えるときは、個別の資源や活動だけでなく、経営戦略との関係に注目し、何を実現するための強みとして整理されているかを確認しましょう。表面的な用語の一致だけで判断しないことが重要です。
この問題で問われていること
確認する観点を、企業が持つ要素そのものではなく、それらが戦略上どのような役割を担うものとして扱われているかに絞りましょう。目的と位置付けのつながりを丁寧に読み取ることが大切です。
視点
企業能力を整理する際は、経営上の目的、活用される場面、他の要素との関係を切り分けて考えます。名称や印象に引っ張られず、文中で果たす役割を基準に位置付けを確認しましょう。
確認ポイント
- 能力が何との関係で説明されているかを確認する
- 説明の中心が目的・役割・結果のどこに置かれているかを見比べる
- 用語の印象ではなく、文脈全体との整合性を確かめる
正解と解説を見る
正解
イ
解説
コアコンピタンスとは、顧客に価値を提供し、競合他社との差別化を生み、簡単には模倣されにくい企業内部の中核能力です。
理由
コアコンピタンスは、市場の成長性や競争状況のような外部条件ではなく、企業が保有する技術、業務プロセス、組織能力などを指します。競争優位の源泉となることが重要です。
比較
市場シェアや収益性は事業活動の結果として表れる指標であり、必ずしもその結果を生み出した内部能力そのものではありません。選択肢では、競争相手との差別化につながる内部の生産能力が該当する。
選択肢ア
これは不正解だよ。主な事業ドメインの高い成長率は、市場や事業領域の魅力度を示す外部環境の指標であり、企業内部に蓄積された独自能力そのものではない。したがって、コアコンピタンスには該当しない。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。競合他社よりも効率性が高い生産システムは、企業内部の技術・業務能力として競争優位を生み、他社との差別化に結び付く。コアコンピタンスの説明に合致するため、正解である。
選択肢ウ
これは不正解だよ。参入を予定している事業分野の競合状況は、参入先市場における外部環境の分析項目である。自社が保有する中核的な能力を表すものではないため、コアコンピタンスには該当しない。
選択肢エ
これは不正解だよ。収益性が高い事業分野での市場シェアは、事業の成果や市場での位置を示す結果指標である。競争優位を生む内部能力そのものではないため、コアコンピタンスとはいえない。
学習のポイント
能力・外部環境・事業成果を切り分けて判断する視点を身につける。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針