STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

平成25年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問8

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

アンゾフの成長マトリクスを説明したものはどれか。

選択肢

  1. ア
    外部環境と内部環境の観点から,強み,弱み,機会及び脅威の四つの要因について情報を整理し,企業を取り巻く環境を分析する手法である。
  2. イ
    企業のビジョンと戦略を実現するために,財務,顧客,内部ビジネスプロセス及び学習と成長の四つの視点から事業活動を検討し,アクションプランまで具体化していくマネジメント手法である。
  3. ウ
    事業を,市場浸透,市場拡大,製品開発及び多角化の四つのタイプに分類し,事業の方向性を分析する手法である。
  4. エ
    製品を,導入期,成長期,成熟期及び衰退期の四つの段階に分類し,企業にとって最適な戦略を分析する手法である。
解き方のヒントを見る

成長戦略を整理するための視点

事業の成長を考えるときは、各選択肢が何を共通の基準として整理しているのかに注目し、表面的な用語や印象に引きずられず、同じ観点で落ち着いて読み比べましょう。

この問題で問われていること

選択肢の印象や用語の知名度ではなく、説明全体がどの観点を基準として区分しているのかという一点に注目し、同じ軸で比較できるかを確認してください。

視点

分類を読むときは、個々の言葉を覚えているかではなく、何を共通の基準として並べているかを捉えることが大切です。主語と比較対象をそろえ、同じ観点で読み比べると、分類の軸と補足的な特徴を区別しやすくなります。

確認ポイント

  • 何と何を区分している説明なのかを、短く言い換えて確認する
  • 各記述が同じ種類の基準で並んでいるかを確認する
  • 分類の基準と、それに付随する補足説明を分けて読む
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

アンゾフの成長マトリクスは、市場と製品を既存・新規の二軸で整理し、事業の成長方向を四つの戦略類型から考えるための分析手法です。

理由

アンゾフの成長マトリクスは、現在の市場・製品を基準に、既存か新規かの組合せで成長戦略を考える。市場浸透、市場拡大、製品開発、多角化の四類型により、事業をどの方向へ伸ばすかを整理できる。

比較

アはSWOT分析、イはバランススコアカード、エはプロダクトライフサイクルの説明であり、いずれもアンゾフの成長マトリクスとは分析対象や目的が異なる。設問では、手法名と説明の対応を確認する。

選択肢ア

これは不正解だよ。外部環境と内部環境を、強み・弱み・機会・脅威の四要素で整理して分析する手法はSWOT分析である。アンゾフの成長マトリクスは、環境要因の整理ではなく、市場と製品の組合せから成長の方向性を検討する。

選択肢イ

これは不正解だよ。財務、顧客、内部ビジネスプロセス、学習と成長の四視点で目標や施策を管理するのは、バランススコアカードである。アンゾフの成長マトリクスは、これらの業績管理の視点を用いてアクションプランを作る手法ではない。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。アンゾフの成長マトリクスは、市場と製品を既存・新規の二軸で捉え、市場浸透、市場拡大、製品開発、多角化の四つに整理して、事業の成長方向や戦略を分析する手法である。

選択肢エ

これは不正解だよ。導入期、成長期、成熟期、衰退期の四段階で製品の状態を捉えるのは、プロダクトライフサイクルの考え方である。アンゾフの成長マトリクスは、製品の時間的な段階ではなく、市場と製品の組合せを分析する。

学習のポイント

市場・製品の二軸と、他の代表的な分析手法との違いを整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問8(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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