STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

平成25年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問5

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

非機能要件の使用性に該当するものはどれか。

選択肢

  1. ア
    4時間以内のトレーニングで新しい画面インタフェースを操作できること
  2. イ
    業務のピーク時でも8時間以内で夜間バッチ処理を完了できること
  3. ウ
    現行のシステムから新システムへ72時間以内で移行できること
  4. エ
    地震などの大規模災害時でも144時間以内にシステムを復旧できること
解き方のヒントを見る

判断の前提となる範囲をそろえる

用語の印象だけで判断を進めず、何を対象に、どの条件の下で考えるのかという前提の範囲をそろえましょう。途中で対象や条件を広げていないかに注目すると、示された情報に沿って考えを整理できます。

この問題で問われていること

考える際は、判断の途中で前提の範囲を変えていないかを確認しましょう。経験や想像で別の条件を補っていないかを振り返り、示された情報のどこまでを根拠にしたのかを明確にしてから、自分の考えを整理してください。

視点

判断の前提は、考える範囲を定めるための手掛かりです。同じ検討の中でその範囲を保ち、示されている条件と自分が補った条件を区別して整理しましょう。

確認ポイント

  • 考える対象の範囲を途中で変えていないか
  • 示されていない条件を自分で加えていないか
  • 判断の根拠が最初に確認した範囲に収まっているか
正解と解説を見る

正解

ア

解説

正解はアです。使用性は、利用者がシステムを理解し、使い方を習得して操作できるかに関する品質です。4時間以内のトレーニングで画面インタフェースを操作できるという条件は、習得のしやすさを具体的な基準で示しています。

使用性に該当する理由

アは、利用者がトレーニングを通じて新しい画面インタフェースの操作を習得できることを求めています。使用性には習得のしやすさが含まれるため、この条件が該当します。4時間以内という数値は、習得に関する要件を評価するための達成基準です。

他の選択肢との比較

イの8時間以内は、業務のピーク時における夜間バッチ処理の完了時間であり、性能に関する条件です。ウの72時間以内は現行システムから新システムへの移行時間、エの144時間以内は大規模災害時の復旧時間を規定しています。それぞれ移行性、回復性・可用性に関係する条件であり、使用性とは評価対象が異なります。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。使用性は、利用者がシステムを理解し、使い方を習得して操作できるかに関する品質です。この選択肢は、4時間以内のトレーニングで新しい画面インタフェースを操作できることを求めており、使用性のうち習得のしやすさを具体化しています。

選択肢イ

これは不正解だよ。業務のピーク時でも8時間以内で夜間バッチ処理を完了できるという条件は、負荷が高い状況で処理を所定時間内に終える性能に関する要件です。処理時間を規定しており、使用性に関する条件ではありません。

選択肢ウ

これは不正解だよ。現行のシステムから新システムへ72時間以内で移行できるという条件は、システムの切替えに要する時間を規定する移行性に関する要件です。新しい環境へ移るための条件であり、使用性を直接示すものではありません。

選択肢エ

これは不正解だよ。地震などの大規模災害時でも144時間以内にシステムを復旧できるという条件は、災害後の復旧に要する時間を規定しています。システムを再び利用可能な状態に戻す回復性・可用性に関する要件であり、使用性を示す条件ではありません。

学習のポイント

時間の数値そのものではなく、何の達成に要する時間なのかを読み取り、使用性・性能・移行性・回復性を区別しましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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