STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

平成24年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問24

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

次の資料を基に,A社の連結損益計算書を作成した場合の連結売上高は何百万円か。 ・A社は,B社の株式の80%を取得している。 ・B社は,C社の株式の60%を取得している。 ・B社は,D社の株式の20%を取得している。ただし,役員の派遣などはない。 ・A社の売上高は,700、000百万円であり,その10%は,B社に対するものである。 ・B社の売上高は,350、000百万円であり,その20%は,D社に対するものである。 ・C社の売上高は,250、000百万円である。 ・D社の売上高は,200、000百万円である。 ・A社とB社,B社とD社以外の相互間取引はない。

選択肢

  1. ア
    1、230、000
  2. イ
    1、300、000
  3. ウ
    1、360、000
  4. エ
    1、430、000
解き方のヒントを見る

範囲と関係を先に整理する

この種の問題では、個々の処理を暗記して当てはめる前に、どの対象をまとめて考えるのか、対象同士がどのような関係にあるのかを切り分け、全体への影響を落ち着いて確認しましょう。

この問題で問われていること

まず対象となる範囲と当事者間の関係を整理し、その整理が設問の前提と一致しているかを確認することに集中してください。細かな処理の暗記より、前提の読み違いを防ぐ視点が重要です。

視点

判断を始める前に、設問で扱われる対象の境界、相互の関係、同じ全体として見る範囲を整理します。そのうえで、各記述がどの前提に基づく話かを区別し、用語の印象だけで結論を急がないようにします。

確認ポイント

  • 対象の範囲がどこまでかを確認する
  • 当事者間の関係を文脈に沿って整理する
  • 全体への影響を考える前提が揃っているか確認する
正解と解説を見る

正解

ア

解説

A社がB社を支配し、B社がC社を支配しているため、A社・B社・C社を連結する。A社とB社の内部取引70、000百万円を消去し、D社は連結対象から除外する。

理由

A社はB社の株式80%を保有し、B社はC社の株式60%を保有しているため、B社とC社は連結対象となる。一方、B社のD社株式保有は20%で、役員派遣などもないため、この設問ではD社を連結対象に含めない。

比較

連結対象3社の売上高は700、000百万円+350、000百万円+250、000百万円=1、300、000百万円です。A社売上高の10%に当たる70、000百万円はB社向けの内部取引なので消去し、1、300、000百万円-70、000百万円=1、230、000百万円となる。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。連結対象はA社、B社、C社であり、D社は設問の条件では含めない。3社の売上高は1,300,000百万円で、A社からB社への内部取引70,000百万円を消去するため、1,300,000百万円-70,000百万円=1,230,000百万円となる。

選択肢イ

これは不正解だよ。1,300,000百万円はA社、B社、C社の売上高をそのまま合計した値であり、D社を除外する点は条件に合う。しかし、A社売上高に含まれるB社向け70,000百万円の内部取引を消去していないため、連結売上高としては70,000百万円多い。

選択肢ウ

これは不正解だよ。この値はA社、B社、C社、D社を合計した1,500,000百万円から、A社・B社間70,000百万円とB社・D社間70,000百万円を差し引いた計算に対応する。しかし、D社は連結対象ではないため、D社の売上高を加える条件が誤っている。

選択肢エ

これは不正解だよ。この値は4社の売上高1,500,000百万円からA社・B社間の70,000百万円だけを消去した計算に対応する。A社・B社間の消去は必要だが、役員派遣などのないD社を連結対象に含めているため、D社の売上高200,000百万円分だけ過大になる。

学習のポイント

連結範囲の判定と、連結会社間の売上高消去を区別して計算する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問24(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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