STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
平成24年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問21
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アイベント会場の入場ゲート数の決定
- イ売れ筋商品の要因の分析
- ウ競争者がいる地域での販売戦略の策定
- エ新規開発商品の需要の予測
解き方のヒントを見る
判断と前提のつながりを確かめる
業務への適用を考えるときは、判断の根拠となる前提に注目しましょう。身近な経験や用語の印象だけで捉えず、与えられた条件が、その判断を考えるうえでどのような意味を持つかを丁寧に確かめることが出発点です。
この問題で問われていること
着目したいのは、考えようとしている判断と、その土台となる条件のつながりです。状況の名称だけで捉えるのではなく、どの条件を前提として考えているのかを言葉にし、根拠のない思い込みが混ざっていないか確認しましょう。
視点
判断とその根拠になる条件を、ひとつのつながりとして整理します。明示された条件と自分で補った想定を区別すると、何を前提に考えているかを見直しやすくなります。
確認ポイント
- 判断の根拠にしている条件を確かめたか
- その条件が与えられた情報に基づいているか
- 明示されていない想定を前提に加えていないか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
正解はウです。ゲーム理論は、複数の主体が選ぶ戦略と、それらの組合せによって得られる利得を分析します。競争者の対応によって自社の成果が変わる販売戦略の策定に適しています。
理由
競争者がいる地域では、自社の値下げや販促に競争者がどう対応するかによって、販売戦略の成果が変わります。ゲーム理論では、自社と競争者の戦略、その組合せによる利得を整理し、互いの対応を考慮して意思決定を検討できます。このため、ウが適しています。
比較
アの入場ゲート数の決定には、到着頻度や処理能力、待ち時間を扱う待ち行列理論などが適しています。イの売れ筋商品の要因分析には統計的な分析、エの新規開発商品の需要予測には市場調査や予測手法が適しています。これらの記述には、他者との戦略の相互作用が明示されていません。
選択肢ア
これは不正解だよ。イベント会場の入場ゲート数は、来場者の到着頻度やゲートの処理能力、許容する待ち時間を基に検討する問題だよ。一般に待ち行列理論やシミュレーションが適しており、この選択肢には相手の戦略に応じた意思決定という条件が示されていないよ。
選択肢イ
これは不正解だよ。売れ筋商品の要因の分析は、販売実績などのデータから、価格や商品特性と売上との関係を調べる業務だよ。回帰分析などの統計的な手法が適しており、選択肢の記述では他者の行動を踏まえた戦略の選択を検討しているわけではないよ。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。競争者がいる地域での販売戦略は、自社の価格や販促に対して競争者がどう対応するかによって成果が変わる業務だよ。ゲーム理論は、各主体の戦略とその組合せによる利得を分析するため、競争者の対応を考慮した戦略の検討に適しているよ。
選択肢エ
これは不正解だよ。新規開発商品の需要の予測は、将来どの程度の販売量が見込めるかを推定する業務だよ。市場調査や類似商品の実績に基づく需要予測の手法が適しているよ。ゲーム理論が役立つ場面もあるけれど、この記述には他者との戦略の相互作用が示されていないよ。
学習のポイント
戦略の相互作用を扱うゲーム理論と、待ち行列理論、要因分析、需要予測の用途を区別しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問21(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針