STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
平成24年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問20
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア個々の工程を個別に最適化することによって,生産工程全体を最適化する。
- イ市場の需要が供給能力を下回っている場合に有効な理論である。
- ウスループット(=売上高-資材費)の増大を最重要視する。
- エ生産プロセス改善のための総投資額を制約条件として確立された理論である。
解き方のヒントを見る
制約を見極めるための考え方
この分野の問題では、個別の用語や手順を暗記する前に、対象となる仕組みの目的と、全体の中でどこに影響が集まるかを整理して考えることが重要です。複数の記述を比べる際も、定義だけでなく適用範囲を意識します。
この問題で問われていること
一つの観点として、説明が対象の一部分だけでなく、全体の流れや成果とのつながりまで捉えているかを確認し、局所的な印象だけで判断しないようにします。判断の軸を途中で変えないことも意識します。
視点
概念を検討するときは、対象が何を改善・説明しようとしているのか、その考え方が全体の関係性をどの範囲で扱うのかに注目します。表面的な語句の一致ではなく、説明の焦点と目的の対応を読み取ることが大切です。
確認ポイント
- 説明の目的と対象範囲が対応しているか確認する
- 一部分の印象だけで全体を判断していないか見直す
- 用語の一致ではなく説明同士の関係に注目する
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
TOC(制約理論)は、生産システム全体の成果を制約しているボトルネックに着目し、スループットの増大を重視する理論です。
理由
TOCでは、売上高から資材費を差し引いたスループットを重要な指標とし、システム全体のスループットを増やすことを重視する。個々の工程を効率化しても、制約工程の能力を超えて全体成果が高まるとは限らない。
比較
市場需要、設備能力、投資額そのものを前提に理論を定義するのではなく、生産プロセスの制約を見つけて管理・改善する点がTOCの特徴です。したがって、全体成果を高める指標としてスループットを最重要視するウが適切です。
選択肢ア
これは不正解だよ。TOCは個々の工程をそれぞれ最適化すれば全体も最適になるとは考えない。ある工程だけの稼働率や効率を高めても、制約になっていない部分の改善では生産システム全体の成果が増えない場合があるためである。
選択肢イ
これは不正解だよ。TOCは、市場の需要が供給能力を下回る場合だけに有効な理論ではない。需要と供給の関係を限定条件とするのではなく、生産システム全体の成果を制約しているボトルネックを見つけ、改善することを中心に扱う。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。TOCでは、売上高から資材費を差し引いたスループットを重視し、その増大を最重要視する。局所的な工程効率の向上ではなく、制約を管理して生産システム全体の成果を高めるという理論の特徴に合致している。
選択肢エ
これは不正解だよ。TOCは、生産プロセス改善のための総投資額を制約条件として確立された理論ではない。中心となるのは投資額の制限そのものではなく、生産システムの成果を妨げる制約を特定し、スループットを高めることである。
学習のポイント
局所最適ではなく、制約と全体最適の関係を理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針