STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

平成24年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問13

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

将来の科学技術の進歩の予測などについて,専門家などに対するアンケートを実施し,その結果をその都度回答者にフィードバックすることによって,ばらばらの予測を図のように収束させる方法はどれか。
第1回から第3回までのアンケート結果を示す三つの分布図。回を重ねるごとに下方四分位数、メジアン、上方四分位数の実現時期が2020年付近へ収束している。
第1回から第3回までのアンケート結果を示す三つの分布図。回を重ねるごとに下方四分位数、メジアン、上方四分位数の実現時期が2020年付近へ収束している。

選択肢

  1. ア
    ゴードン法
  2. イ
    デルファイ法
  3. ウ
    ミニマックス法
  4. エ
    モンテカルロ法
解き方のヒントを見る

予測を整理する確認の視点

複数の専門家の見解をまとめて予測を考えるときは、個々の意見だけでなく、意見を集める過程、情報の扱い、見解が整理される条件、判断を更新する契機を切り分けて確認しましょう。

この問題で問われていること

この問題では、予測結果そのものを覚えるより、意見の集約がどのような段階を経て整理され、途中で得られた判断の根拠がどのように保たれるかという流れに注目してください。

視点

複数の見解を扱う手法を検討するときは、意見の集め方と整理の進み方に注目し、手続き全体がどのように設計されているかを読み取りましょう。

確認ポイント

  • 意見を集めて整理する流れに注目する
  • 途中で情報や判断を扱う場面を確認する
  • 最終的なまとめ方に至る過程を確認する
正解と解説を見る

正解

イ

解説

専門家へのアンケートを複数回実施し、各回の集計結果を回答者にフィードバックして意見を収束させる方法は、デルファイ法です。図もこの反復的な予測収束の過程を示している。

理由

第1回の予測を集計し、その結果を回答者に示したうえで再度回答を求める。この手順を繰り返すことで、下方四分位数、中央値、上方四分位数の範囲が狭まり、専門家の予測を一定の範囲へ収束させる。

比較

設問の中心は、将来予測に対する反復アンケートとフィードバックです。ゲーム理論の意思決定基準や乱数を用いるシミュレーションとは異なり、専門家の意見を段階的に集約する点が特徴です。

選択肢ア

これは不正解だよ。ゴードン法は、将来の出来事や課題を検討するための発想・予測に関する手法であり、図のようにアンケート結果を回答者へ繰り返しフィードバックして、四分位数や中央値の範囲を収束させる手順を表す名称ではない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。デルファイ法は、専門家などに同じテーマのアンケートを複数回行い、各回の集計結果を回答者へフィードバックして再回答を求める方法である。回答のばらつきを小さくし、将来予測を収束させるという図の内容と一致する。

選択肢ウ

これは不正解だよ。ミニマックス法は、複数の状況を想定した意思決定で、最悪の場合の結果を比較する考え方である。専門家への反復アンケートや、その集計結果を回答者へ返して予測を収束させる方法を示す選択肢ではない。

選択肢エ

これは不正解だよ。モンテカルロ法は、乱数を利用して確率的な現象や複雑な問題をシミュレーションする方法である。専門家の回答を複数回集め、結果をフィードバックして意見の範囲を狭める設問の手順とは異なる。

学習のポイント

デルファイ法は、専門家の匿名的な意見を反復調査とフィードバックで集約する予測手法です。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問13(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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