STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

平成24年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問7

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

LBOの説明はどれか。

選択肢

  1. ア
    株式市場で一般株主に対して,一定期間に一定の価格で株式を買い付けることを公告し,相手先企業の株式を取得する。
  2. イ
    現経営陣や事業部門の責任者が株主から自社の株式を譲り受けることによって,当該事業の経営権を取得する。
  3. ウ
    投資会社などが,業績不振などの問題を抱えた企業の株式の過半数を取得した上で,マネジメントチームを派遣し,経営に参画する。
  4. エ
    買収先企業の資産などを担保に,金融機関から資金を調達するなどして,限られた資金で企業を買収する。
解き方のヒントを見る

企業買収手法を考える視点

企業買収手法を整理するときは、名称や印象だけで判断せず、誰が何を対象に、どのような関係を変えようとしているかという取引の構造に注目して比較すると、情報を落ち着いて整理できます。

この問題で問われていること

一つの観点として、取引によって変化する対象と当事者の関係を確認し、その変化が問題文の説明と整合するかを、手続の細部へ飛びつかず丁寧に照合してください。

視点

手法を覚える際は、用語の暗記よりも、取引の対象、関与する当事者、成立後に生じる関係の変化を同じ枠組みで整理し、説明同士を比較する習慣を身につけることが大切です。

確認ポイント

  • 取引の対象が何として説明されているかを確認する。
  • 関与する当事者と、それぞれの立場を整理する。
  • 成立後に変化すると説明される関係を照合する。
正解と解説を見る

正解

エ

解説

LBOは、買収先企業の資産や将来のキャッシュフローなどを返済の裏付けとして借入れを行い、自己資金が限られていても企業買収を実施する手法です。

理由

LBOはLeveraged Buyoutの略で、買収先企業の資産などを担保にするなどして借入金を活用し、少ない自己資金で企業を買収する方法です。したがって、買収資金をどのように調達するかが重要な判断基準になります。

比較

株式市場で株式を買い付ける方法、経営陣が株式を取得する方法、投資会社が経営に参画する方法は、それぞれ別の買収・経営手法を説明しています。LBOの特徴は、買収資金に借入れを活用する点です。

選択肢ア

これは不正解だよ。一定期間に一定価格で株式を買い付けることを公告し、株主から株式を取得する方法は、株式公開買付けを説明したものです。買収資金を借入れで調達し、買収先の資産などを返済の裏付けにするLBOの説明ではありません。

選択肢イ

これは不正解だよ。現経営陣や事業部門の責任者が株主から自社株式を取得して経営権を得る説明は、経営陣による買収に当たります。LBOで中心となる、買収先企業の資産などを活用した資金調達の説明にはなっていません。

選択肢ウ

これは不正解だよ。投資会社が問題を抱える企業の株式の過半数を取得し、経営に参画する説明は、企業再生型の投資や買収の特徴を示しています。LBOを判断する決め手である、借入金を活用した買収資金の調達が示されていません。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。LBOは、買収先企業の資産などを担保にして金融機関から資金を調達するなど、借入れを活用して企業を買収する手法です。自己資金が限られていても買収を行える点が、この用語の重要な特徴です。

学習のポイント

LBOの本質である、買収資金の調達と返済原資の関係を理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問7(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

関連する過去問一覧

IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針