STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
平成23年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問16
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア新たに創造された知識を組織に広め,新たな暗黙知として習得すること
- イ組織内の個人,小グループが有する暗黙知を形式知として明示化すること
- ウ組織内の個人,小グループで暗黙知の共有化や,新たな暗黙知を創造すること
- エ明示化した形式知を組み合わせ,それを基に新たな知識を創造すること
解き方のヒントを見る
知識変換段階を整理する視点
知識の扱いを考えるときは、個人と集団、経験と表現、共有と再構成の関係に注目し、各段階が何を対象に、誰の間で、どのような変化をもたらすかを順に丁寧に確認しましょう。
この問題で問われていること
各段階を名称だけで判断せず、変換の前後で知識の形・担い手・共有範囲のどれが変わるのかという一点に絞り、問題文に示された説明がその変化を述べているか照合してください。
視点
知識変換を整理する際は、知識がどのように扱われ、誰の間で移り、次の活動にどうつながるかを、前後の状態の変化として捉えます。
確認ポイント
- 変換の前後で知識の状態にどのような差があるか確認する
- 知識を扱う主体と共有される範囲の変化を確認する
- 説明されている変化が段階の流れと矛盾しないか確認する
正解と解説を見る
正解
ア
解説
SECIモデルは、暗黙知と形式知の相互変換によって組織的な知識創造を説明するモデルです。内面化は、形式知として表現された知識を学習や実践を通じて個人が身につけ、新たな暗黙知として習得する過程を指します。
理由
内面化は、形式知を読む、学ぶ、実践するなどの活動を通じて、個人がその知識を自分の経験として身につけ、暗黙知に変える過程です。したがって、新たに創造された知識を組織に広め、暗黙知として習得するというアの説明が該当する。
比較
イは暗黙知を形式知にする表出化、ウは暗黙知を共有して新たな暗黙知を生む共同化、エは形式知同士を組み合わせる連結化に対応する。各選択肢はSECIモデルの異なる知識変換を表している。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。新たに創造された知識を組織内に広め、それを学習や実践によって個人が身につけ、新たな暗黙知として習得する過程は内面化に当たる。形式知として共有された内容が、経験を通じて個人の知識として定着する点が根拠である。
選択肢イ
これは不正解だよ。組織内の個人や小グループが持つ暗黙知を、言語化や文書化などによって形式知として明示する過程は表出化である。暗黙知を形式知へ変換する説明であり、形式知を実践して暗黙知として習得する内面化とは逆向きである。
選択肢ウ
これは不正解だよ。個人や小グループの間で暗黙知を共有し、対話や経験の共有を通じて新たな暗黙知を創造する説明は共同化に当たる。暗黙知同士の共有を示しており、形式知を個人の実践知として身につける内面化ではない。
選択肢エ
これは不正解だよ。明示化された形式知を組み合わせ、それを基に新しい知識を創造する過程は連結化である。形式知から別の形式知を構成する説明であり、学習や実践を通じて形式知を暗黙知として習得する内面化とは異なる。
学習のポイント
SECIモデルの四つの知識変換と、暗黙知・形式知の対応関係を整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問16(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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