STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
平成23年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問10
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アいまだかつてない価値を提供することで競争のない市場領域を切り開く。
- イ競争優位を確立するために他社のどこよりも低いコストを実現する。
- ウベストプラクティスを取り入れることで品質向上やプロセス改善に結び付ける。
- エリーダ企業を模倣することで開発コストを削減し利潤の最大化を目指す。
解き方のヒントを見る
市場戦略を見分ける検討軸
市場に関する記述を読むときは、対象・目的・時間軸のどこに重点が置かれているかを切り分け、用語の印象だけで判断せず、設問の条件との対応関係を確認しましょう。各要素を同じ基準で見比べることが重要です。
この問題で問われていること
一つの観点として、各記述が何を変えようとしているのか、誰に向けた判断なのか、どの段階の話なのかを整理し、同じ基準で選択肢同士を比較してください。特に設問が求める比較軸から外れないよう注意しましょう。
視点
市場戦略を区別するときは、言葉の知名度や表面的な表現ではなく、記述の対象、達成したい意図、判断が及ぶ範囲を分けて捉えることが大切です。まず設問が求める比較軸を読み取り、その軸以外の情報に引きずられないように整理します。
確認ポイント
- 記述の対象が何かを確認する
- 判断の目的と範囲を整理する
- 設問が求める比較軸に沿って見比べる
正解と解説を見る
正解
ア
解説
ブルーオーシャン戦略は、既存市場で競争相手と争うのではなく、顧客に新しい価値を提供して競争のない市場領域を創出する考え方です。
理由
ブルーオーシャン戦略では、従来の競争ルールの中で価格や品質だけを競うのではなく、顧客がこれまで得られなかった価値を生み出します。その結果、競争の少ない新たな市場領域を開拓することを目指します。
比較
低コスト化、ベストプラクティスの導入、先行企業の模倣は、それぞれ競争力向上や業務改善に関する考え方です。新しい価値によって市場そのものを切り開く点が、ブルーオーシャン戦略の特徴です。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。いまだかつてない価値を提供することで、既存の競争関係にとらわれない新しい市場領域を切り開くという説明です。顧客への価値創造を通じて競争のない市場を目指す点が、ブルーオーシャン戦略の定義に合致します。
選択肢イ
これは不正解だよ。競争優位を確立するために他社のどこよりも低いコストを実現するという説明は、コスト面で既存市場の競合より優位に立つ考え方です。新しい価値によって競争のない市場領域を創出する説明ではありません。
選択肢ウ
これは不正解だよ。ベストプラクティスを取り入れて品質向上やプロセス改善に結び付けるのは、優れた事例を参考にして業務を改善する活動です。市場に新たな価値を提供し、競争のない領域を開拓する戦略そのものを説明していません。
選択肢エ
これは不正解だよ。リーダ企業を模倣して開発コストを削減し、利潤の最大化を目指すという説明は、先行企業の方法を参考にして効率化する考え方です。独自の価値で新市場を創出するブルーオーシャン戦略とは異なります。
学習のポイント
市場創造と既存市場での競争優位を区別することが重要です。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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