STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
平成23年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問9
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア主な事業ドメインの高い成長率
- イ競合他社よりも効率性の高い生産システム
- ウ参入を予定している事業分野の競合状況
- エ収益性の高い事業分野での市場シェア
解き方のヒントを見る
中核能力を読むための整理軸
中核能力という言葉を、個別の施策や目先の成果だけで決め付けず、組織や活動を捉える視点との関係から整理するための準備をしましょう。用語同士の役割の違いにも注意します。
この問題で問われていること
選択肢を比べるときは、記述が示す対象と、そこで使われている評価の尺度が一致しているかという一点に絞り、個別の事実を広げて解釈しすぎないように読みましょう。文全体の主語にも注意します。
視点
用語の判断では、まず記述の主語と対象範囲をそろえ、次に評価の時間軸や目的が同じレベルで語られているかを確認します。内容を知識の断片に分解し、最後に設問の問い方と照らして読み直してください。
確認ポイント
- 記述の主語と対象が、文中で一貫しているかを確認する。
- 評価に使われる尺度や時間軸が、途中でずれていないかを確認する。
- 個別の表現を一般化しすぎず、設問が求める観点に戻って読む。
正解と解説を見る
正解
イ
解説
コアコンピタンスは、競合他社には容易にまねできず、顧客価値や競争優位の源泉となる企業独自の中核能力を指します。市場の成長率や競合状況、事業分野でのシェアは環境や成果を示す指標であり、能力そのものではありません。
理由
コアコンピタンスは、企業が長年の活動を通じて蓄積した技術、ノウハウ、組織能力などのうち、競争優位を生み出す中核的な強みです。市場の状況や結果として表れる数値ではなく、企業内部の能力に着目します。
比較
市場成長率、参入分野の競合状況、市場シェアはいずれも市場環境や事業成果を示すものです。一方、競合他社より効率性の高い生産システムは、企業が保有する独自の組織能力であり、コアコンピタンスに該当します。
選択肢ア
これは不正解だよ。主な事業ドメインの高い成長率は、市場や事業領域の魅力度を示す指標であり、企業内部に蓄積された独自能力そのものではありません。コアコンピタンスは、成長率のような外部環境の数値ではなく、競争優位の源泉となる組織的な能力を指します。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。競合他社よりも効率性の高い生産システムは、企業が保有する技術や業務ノウハウ、組織運営上の能力を表しています。他社との差別化と競争優位につながる企業内部の中核能力なので、コアコンピタンスに該当します。
選択肢ウ
これは不正解だよ。参入を予定している事業分野の競合状況は、その市場にどのような競争相手が存在するかという外部環境の情報です。企業自身が保有する独自の技術や組織能力を示すものではないため、コアコンピタンスには該当しません。
選択肢エ
これは不正解だよ。収益性の高い事業分野での市場シェアは、事業活動の結果として得られた市場での位置や成果を示す指標です。コアコンピタンスは、その成果を生み出す企業内部の独自能力を指すため、市場シェアそのものは該当しません。
学習のポイント
市場環境・成果の指標と、企業内部の中核能力を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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