STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
平成23年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問7
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア市場成長率が高く,相対的市場占有率が高い事業
- イ市場成長率が高く,相対的市場占有率が低い事業
- ウ市場成長率が低く,相対的市場占有率が高い事業
- エ市場成長率が低く,相対的市場占有率が低い事業
解き方のヒントを見る
事業の役割を見分ける視点
PPMの事業区分を考えるときは、個別の名称や印象で判断せず、市場との関係と事業の位置づけを同じ基準で整理し、複数の観点が矛盾しないかを丁寧に確かめましょう。最後まで。
この問題で問われていること
一つの事業を評価するとき、外部環境に関する情報と、その事業が組織全体で担う役割を混同していないかに注目し、与えられた条件を対応づけて慎重によく整理してください。
視点
分類を覚えて当てはめるのではなく、市場側の状況、事業側の立ち位置、将来性、組織内で期待される役割を切り分けて捉え、設問の記述がどの観点に触れているかを確認します。
確認ポイント
- 市場に関する記述と、事業そのものに関する記述を分けて読めているか確認する。
- 現在の状態と将来への見通しを、同じ意味として扱っていないか確認する。
- 事業単体の評価と、組織全体における役割を混同していないか確認する。
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
PPMでは、市場成長率と相対的市場占有率によって事業を分類する。市場成長率が低く成熟した市場で高い占有率を持つ事業は、追加投資の必要性が比較的小さく、得られた資金を他事業への投資に回す資金源と位置付けられる。
理由
市場成長率が低い事業は市場拡大のための大規模な投資需要が比較的小さい。そこですでに相対的市場占有率が高ければ、競争上の優位性を背景に安定した資金を生み出しやすく、成長分野への投資資金を供給する役割を担う。
比較
市場成長率が高い事業は市場拡大に対応する投資を必要としやすい。また、相対的市場占有率が低い事業は競争力の確立に資金が必要になる。したがって、資金源に当たる区分は、成長性と競争上の強さの両面を確認して判断する。
選択肢ア
これは不正解だよ。市場成長率が高く、相対的市場占有率も高い事業は、成長市場で優位に立つ事業に当たる。市場拡大への対応や競争優位の維持に投資が必要になりやすく、他事業への投資資金を生み出す区分とは異なる。
選択肢イ
これは不正解だよ。市場成長率が高く、相対的市場占有率が低い事業は、成長市場にありながら競争上の地位が十分でない。市場での地位を高めるための投資負担が生じやすく、投資用の資金源として位置付ける選択肢ではない。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。市場成長率が低く、相対的市場占有率が高い事業は、成熟した市場で競争上の優位性を持つ。大きな市場拡大投資を必要としにくい一方で安定した資金を生み出しやすく、その資金を他の事業への投資に回す資金源となる。
選択肢エ
これは不正解だよ。市場成長率が低く、相対的市場占有率も低い事業は、成熟した市場で競争上の優位性を持たない。市場の成長による資金獲得も、強い市場地位による安定収益も期待しにくく、投資用の資金源とは位置付けにくい。
学習のポイント
PPMの四つの事業区分と、資金を生み出す事業の特徴を対応付けて覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問7(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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