STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
平成23年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問3
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア企業内の業務の流れを可視化し,業務改善サイクルを適用することで,継続的な業務改善に活用しようとする手法
- イ企業内の異なるシステムを互いに連結し,データやプロセスの効率的な統合を図ることで,企業経営に活用しようとする手法
- ウ企業内の重要な戦略目標の達成度を測定するための指標の値を把握し,分析することで,業務の進捗管理に活用しようとする手法
- エ企業内の膨大なデータを蓄積し,分類・加工・分析をすることで,企業の迅速な意思決定に活用しようとする手法
解き方のヒントを見る
説明が成り立つ前提を確かめる
この分野を学ぶときは、示された内容がどのような前提の下で成り立つのかに注目しましょう。用語の印象だけで判断せず、条件が明示されている部分と、自分が補っている部分を区別して考えることが大切です。
この問題で問われていること
問われている内容を検討するときは、判断の土台となる前提を一つずつ確かめてください。自分の経験やよく知る事例をそのまま当てはめず、与えられた情報の範囲で、どこまで判断できるかを意識しましょう。
視点
検討の際には、明示されている前提と、自分が無意識に追加した前提を分けて整理しましょう。判断の根拠が、与えられた情報から離れていないかを振り返るための視点です。
確認ポイント
- 判断に使っている前提は何か
- その前提は与えられた情報にあるか
- 自分の経験から条件を補っていないか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
正解はエです。BIは、企業内に蓄積されたデータを分類・加工・分析し、経営や業務に関する意思決定を支援する手法です。大量のデータから判断に役立つ情報を得る点が特徴です。
理由
BI(Business Intelligence)は、企業が保有するデータを分析し、意思決定に役立つ情報を得るための手法です。例えば、売上データから商品別や地域別の傾向を把握し、販売施策の検討に使います。エは、データの蓄積から分類・加工・分析を経て迅速な意思決定に活用するという、BIの特徴を説明しています。
比較
アは業務の流れを可視化し、改善サイクルを適用するBPMの説明です。イは異なるシステムを連結し、データやプロセスを統合するEAIの説明です。ウは戦略目標の達成度を指標で測定し、進捗を管理するKPIを用いた管理の説明です。これらはBIと組み合わせて使われることもありますが、各説明が中心に置く活動は異なります。
選択肢ア
これは不正解だよ。業務の流れを可視化し、業務改善サイクルを適用して継続的な改善につなげる説明は、BPM(ビジネスプロセスマネジメント)に当たる。BIの中心はデータの分析による意思決定の支援であり、この選択肢は業務プロセスの改善を中心にしている。
選択肢イ
これは不正解だよ。異なるシステムを連結し、データやプロセスを効率的に統合する説明は、EAI(企業アプリケーション統合)に当たる。企業経営に役立てる点は共通するが、この選択肢の中心はシステム間の連携であり、BIが扱うデータの分析と意思決定の支援とは異なる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。戦略目標の達成度を測る指標の値を把握・分析し、業務の進捗管理に使う説明は、KPI(重要業績評価指標)を用いた管理に当たる。BIでも指標を分析することはあるが、この選択肢は特定の戦略目標に対する達成度や進捗の管理に焦点を置いている。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。企業内の膨大なデータを蓄積し、分類・加工・分析によって迅速な意思決定に役立てる説明は、BIの特徴に合致する。売上や顧客などのデータを分析して傾向や課題を把握し、経営判断に使える情報として提供することが、BIの主な役割である。
学習のポイント
BIによる意思決定支援と、BPMによる業務改善、EAIによるシステム統合、KPIを用いた進捗管理の違いを整理しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問3(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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