STITストラテジスト試験 午後Ⅰ
平成22年度秋期 ITストラテジスト 午後Ⅰ 問2
事例を読んで設問の答えを考えてから、解説のポイントとIPA公式の解答例・採点講評で確認しましょう。
問題
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連携情報を整理する視点
この問題では、個別の用語や手順を暗記するより、関係者が何を共有し、どの時点で更新し、判断にどう役立てるかという流れに注目して整理しましょう。情報の粒度や責任範囲にも目を向けると、選択肢の違いを比較しやすくなります。
この問題で問われていること
一つの観点として、供給に関する情報が生産側と顧客側の意思決定をどのようにつなぐかを確認し、共有対象・更新時点・利用目的の対応関係を順に見比べ、全体の整合性を考えてください。
視点
情報連携を考えるときは、誰が、どの情報を、いつ受け取り、どの判断に使うのかを整理します。個々の情報だけでなく、関係者間のつながりと役割分担が一貫しているかを確認しましょう。
確認ポイント
- 共有される情報と利用する主体の対応を確認する
- 情報が更新される時点と判断のタイミングを見比べる
- 関係者の役割分担と情報の目的に整合性があるか確認する
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解説
D社は顧客工場内に製品倉庫を設置する提携を進めるが、在庫削減、調達費低減、生産能力、倉庫在庫の把握が課題となる。
問題の全体像
D社は製品種類の増加や競争激化を背景に、顧客の絞込み、品ぞろえの整理、生産工程と在庫の見直しを進めている。一方、大手顧客からは、顧客工場内にD社製品の倉庫を置き、必要時に出庫する提携が提案された。この方式を実現するには、顧客の需要変動や製品切替えを把握し、顧客倉庫の在庫情報を生産計画へ反映する必要がある。
設問1(1)
D社の経営方針には在庫数の削減が含まれている。顧客工場内の倉庫に欠品防止のため多くの在庫を置けば、D社が保有する在庫を顧客側へ移しただけで、在庫削減にならない。公式解答例も、この点を反対意見として示している。40字以内では、顧客工場内の在庫増加とD社の在庫削減が両立しないことを押さえる。
設問1(2)
顧客の経営課題は、調達品の欠品防止と調達費の低減です。製品企画責任者や在庫管理責任者の意見どおり、モデルチェンジや発注変更のリスクを単価へ上乗せすると、顧客の調達費低減に反する。公式解答例は、エンジン単価を高く設定することが顧客の調達費低減にならないと示している。
設問2(1)
生産能力を適正に保つには、将来の製品需要や生産量に影響する情報が必要です。本文では、顧客のモデルチェンジや新製品への切替えによってD社の生産能力が不足する懸念が示されているため、公式解答例はモデルチェンジ予定情報や新製品開発情報を挙げている。30字以内では、この二種類の将来計画を簡潔に示す。
設問2(2)
顧客倉庫の在庫数を適正に保つには、いつ、どの製品が、何個出庫されるかを把握する必要がある。公式解答例は、顧客の生産計画が確定した時点における、D社製品の日別出庫数の情報を示している。発注予定表だけでなく、確定した日別の出庫予定を得る点が重要です。
設問3
既存の生産計画システムは、完成品の現在庫数や入出庫予定数を基に計画を立案する。しかし新設する顧客工場内倉庫の在庫が反映されなければ、実際の在庫を踏まえた計画にならない。したがって公式解答例は、製品倉庫の入出庫管理システムから在庫数の情報を取り込む機能を挙げている。
学習のポイント
経営方針と顧客目的を分け、必要情報とシステム機能へ結び付ける練習が重要です。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度秋期 ITストラテジスト試験 午後Ⅰ 問2(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例 / 採点講評)
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