STITストラテジスト試験 午後Ⅰ
平成22年度秋期 ITストラテジスト 午後Ⅰ 問1
事例を読んで設問の答えを考えてから、解説のポイントとIPA公式の解答例・採点講評で確認しましょう。
問題
解き方のヒントを見る
在庫と出荷をつなぐ確認視点
業務を統合・委託する場面では、個別作業の効率だけでなく、在庫情報から出荷、品質確認までのつながりを一つの流れとして捉え、管理上の抜けや重複がないかを確認しましょう。
この問題で問われていること
選択肢を読むときは、在庫・出荷・品質に関する情報や責任の受け渡しが、業務の境界をまたいでも一貫して管理されるかという一点に注目し、現場作業と管理結果の対応関係を丁寧に考えてください。
視点
業務の各段階を個別に見るのではなく、情報と責任が前後の工程へどのようにつながるかを整理し、全体として管理しやすい状態になるかを考えます。
確認ポイント
- 前後の工程で情報が途切れないか
- 担当間の責任分担が明確か
- 管理結果を確認できるつながりがあるか
正解と解説を見る
解説
複数の物流センタを統合し、在庫数量の削減、ロット順出荷、配送品質の向上、出荷情報の追跡を実現する事例です。
問題の全体像
A社は複数の物流センタを運営しているが、在庫管理システム同士が連携しておらず、在庫の偏在や欠品時の確認負荷が生じている。また、顧客からは欠品の早期連絡、古いロットを出荷しない管理、一定の納品時刻、誤納品削減が求められ、化粧品メーカからは出荷後のトレーサビリティ強化が求められている。設問は、物流センタ統合の効果、委託先選定と品質指標、システムによる顧客・メーカ対応を問う構成です。
設問1(1)
各物流センタが個別に安全在庫を持つと、余裕在庫が重複し、全体として在庫数量が膨らむ。物流センタを統合して安全在庫を集約すれば、重複した在庫を削減できる。公式解答例でも、安全在庫の集約による在庫数量の削減を示している。30字以内では「安全在庫を集約し、在庫数量を削減する」という因果関係を押さえる。
設問1(2)
顧客は化粧品について、前回より古いロットの商品が出荷されないことを求めている。事例ではメーカが製造ロット番号を付け、その順に出荷しているため、A社側でも製造ロット番号を管理し、番号順に出荷する仕組みを採用する。公式解答例も、製造ロット番号を活用してロット番号順に出荷する内容です。
設問2(1)
B社は午前・午後の時間帯指定には対応できるが、配車担当者のスキルによって納品時刻を一定にすることが難しい。一方、C社は配送順や希望納品時刻を制約条件とする配車計画システムを運用し、希望納品時刻どおりの配送が可能です。したがって、顧客要望である納品時刻の一定化を実現できる点が理由となる。公式解答例は「納品時刻を一定にできるから」としている。
設問2(2)
顧客は、現物確認ではなく発注伝票と出荷伝票の突合せで検品したい。その前提には、A社の出荷内容が発注内容と一致し、品目や数量の誤りがないことが必要です。したがって、特に重視すべき指標は誤納品の発生件数です。公式解答例も同じ指標を示している。
設問3(1)
メーカは、製品に問題が発生した際に、どの小売業者へどれだけ出荷されたかを特定できるようにしたい。B社・C社の提案では、出荷日付、納入先、製造ロット番号、数量を保存する出荷管理が示されている。この情報をシステムで管理し、メーカへ提供できるようにすることが要点です。公式解答例もこの四つの情報の提供を挙げている。40字以内では、情報項目を過不足なくまとめる。
設問3(2)
顧客は、注文時点で欠品が見込まれる場合に連絡してほしいと求めている。販売管理システムを業務委託先の在庫管理システムに接続し、注文受付時に在庫状況を確認する。欠品の場合は、その時点で顧客へ連絡することが必要です。公式解答例も、注文時の在庫確認と欠品時の連絡を示している。
学習のポイント
現状の課題と要望から、業務改善策・評価指標・システム要件を対応付ける力を養う。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度秋期 ITストラテジスト試験 午後Ⅰ 問1(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例 / 採点講評)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針