STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

平成22年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問12

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

計画的陳腐化を説明したものはどれか。

選択肢

  1. ア
    機能がまだ十分に使用可能な製品を,新しいデザインに変更することによって,既存製品からの移行を進めていくこと
  2. イ
    製品の誕生から廃棄までのうち,製品のニーズがなくなることによって,売上も利益も下降線をたどる段階のこと
  3. ウ
    製品の値引き販売をすることによって,多くの人の購入をねらうこと
  4. エ
    大規模な流通業者が,あえてブランド名を付けないことによって,旧タイプの製品を提供すること
解き方のヒントを見る

マーケティング用語の対象を見極める

マーケティング戦略の用語は、似た場面で使われるため混同しやすい分野です。それぞれの用語が何を対象にし、何を決めたり分析したりするための考え方なのかという一点に注目し、自分の言葉で説明できるかを確かめながら検討しましょう。

この問題で問われていること

問われているのは、用語の名称を覚えているかより、その用語がどの対象に向けて何を目的に使われる考え方かを、似た概念と区別して捉えられているかです。名称の印象だけで判断せず、対象と目的の組み合わせに着目しましょう。

視点

マーケティング分野の用語は、使われる場面が重なっていることが多く、名前の響きや部分的な言葉の意味だけで判断すると取り違えやすくなります。用語を区別するときは『何を対象としているか』と『それを使って何をしようとしているか』の二点を一組として整理すると、似た概念との違いが見えやすくなります。提示された内容のうち、どこがその対象と目的を表しているかを探し、自分が理解している用語の意味と照らし合わせる姿勢が大切です。

確認ポイント

  • その用語が何を対象にした考え方なのかを、自分の言葉で一文にまとめられるか確認する
  • その用語を使う目的(何を決める・知る・実現するためか)を、対象と一組で説明できるか確認する
  • 名称の印象や一部の言葉だけで判断していないか、対象と目的の組み合わせで見直す
正解と解説を見る

正解

ア

解説

計画的陳腐化とは、製品がまだ十分に使える状態でも、新しいデザインや仕様などを提示して旧製品からの買替えを促し、市場での製品移行を計画的に進める考え方です。

理由

計画的陳腐化では、旧製品が故障したり機能を失ったりしていなくても、新しいデザインや仕様を持つ製品を投入し、旧製品を相対的に古く感じさせて買替えを促します。

比較

イは製品ライフサイクルにおける衰退期、ウは値引きによる販売促進、エはブランドを付けず旧タイプを提供する流通方法の説明です。いずれも計画的な買替え促進とは異なります。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。計画的陳腐化は、製品がまだ使える段階でも、新しい型やデザインを投入して買替えを促し、旧製品から新製品への移行を計画的に進める考え方である。機能が残っている点も説明に合う。

選択肢イ

これは不正解だよ。製品のニーズがなくなり、売上や利益が低下する段階は、製品ライフサイクルにおける衰退期の説明である。企業が新しいデザインなどによって意図的に買替えを促す計画的陳腐化とは異なる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。値引き販売によって多くの購入を促すのは、価格を利用した販売促進の方法である。既存製品を古く感じさせて新製品への移行を進めるという、計画的陳腐化の中心的な考え方は示されていない。

選択肢エ

これは不正解だよ。ブランド名を付けずに旧タイプの製品を提供することは、流通業者による商品提供やブランド戦略に関する説明である。使用可能な製品から新しい製品へ計画的に移行させる仕組みとは内容が異なる。

学習のポイント

製品ライフサイクルの衰退期や値引き販売との違いを整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問12(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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