STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
平成22年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問11
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- アAのシェアは10%上がり,Bのシェアは10%下がる。
- イAのシェアは10%下がり,Bのシェアは10%上がる。
- ウAのシェアは14%上がり,Bのシェアは14%下がる。
- エAのシェアは14%下がり,Bのシェアは14%上がる。
解き方のヒントを見る
市場推移を読むための視点
市場シェアの変化を考えるときは、各時点の状態と時間の経過による関係を切り分け、与えられた条件がどの範囲に適用されるかを丁寧に確認し、表記の順序にも注意しましょう。
この問題で問われていること
確認する観点は、状態を表す並びと、ある時点から次の時点へ移る関係の対応です。記号や数値を急いで計算せず、問題文の定義と順序が一致しているかを丁寧に見直してください。
視点
時系列のデータを扱う問題では、対象となる状態、観測する時点、状態間の関係を同じ基準で整理すると、読み違いを減らせます。まず対応関係を言葉で確認し、その後に必要な比較を行うのが基本です。
確認ポイント
- 状態や項目の並び順を、問題文の定義と照合する
- 比較する時点が同じ基準でそろっているか確認する
- 各関係がどの対象間を表すかを言葉で言い換えて確認する
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
初期シェア50%ずつに推移確率を1回適用するとAは60%、Bは40%になる。さらに同じ行列をもう1回適用するとAは64%、Bは36%となるため、初期からの差はAが14ポイント増、Bが14ポイント減です。
理由
1回後のAのシェアは、Aからの購入継続分とBからAへ移る分を合計して、50%×0.8+50%×0.4=60%となる。Bは40%です。
2回後の比較
2回後はA=60%×0.8+40%×0.4=64%、B=60%×0.2+40%×0.6=36%となる。初期の50%と比べ、Aは14ポイント増、Bは14ポイント減です。
選択肢ア
これは不正解だよ。初期のA、Bは各50%で、行列を2回適用すると最終的にAは64%、Bは36%になる。したがってAは14ポイント増、Bは14ポイント減であり、増減方向は合うものの、10%という変化量が設問の条件から得られる値と一致しない。
選択肢イ
これは不正解だよ。計算では2回後の市場シェアはA64%、B36%となり、初期50%からAは14ポイント増、Bは14ポイント減である。したがって、Aが10ポイント下がりBが10ポイント上がるという選択肢は、増減方向と変化量の両方が異なる。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。1回後はA=50%×0.8+50%×0.4=60%、B=40%となる。2回後はA=60%×0.8+40%×0.4=64%、B=60%×0.2+40%×0.6=36%である。よって初期50%との差はAが14ポイント増、Bが14ポイント減である。
選択肢エ
これは不正解だよ。2回後はA64%、B36%なので、初期50%との差はAが14ポイント増、Bが14ポイント減である。14ポイントという大きさは合うが、選択肢はAを下げBを上げるとしており、推移確率から得られる増減方向を反対にしている。
学習のポイント
推移確率行列を市場シェアに適用する計算と、割合の差分の読み取りを学ぶ。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問11(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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