STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

平成22年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問7

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

アンゾフの成長マトリクスを説明したものはどれか。

選択肢

  1. ア
    外部環境と内部環境の観点から,強み,弱み,機会及び脅威の四つの要因について情報を整理し,企業を取り巻く環境を分析する手法である。
  2. イ
    企業のビジョンと戦略を実現するために,財務,顧客,内部ビジネスプロセス及び学習と成長の四つの視点から事業活動を検討し,アクションプランまで具体化していくマネジメント手法である。
  3. ウ
    事業を,市場浸透,市場拡大,製品開発及び多角化の四つのタイプに分類し,事業の方向性を分析する手法である。
  4. エ
    製品を,導入期,成長期,成熟期及び衰退期の四つの段階に分類し,企業にとって最適な戦略を分析する手法である。
解き方のヒントを見る

成長戦略の整理ポイント集

事業の成長を考えるときは、目指す成果だけでなく、記述がどのような基準で整理されているかを切り分け、同じ尺度で比較してください。表現の印象だけで判断せず、分類の基準を先に確認することが重要です。

この問題で問われていること

この問題では、各記述が事業の成長方向を説明するとき、何を基準に整理しているかという一点に注目してください。文中で中心となる比較の尺度を読み取り、他の観点を混ぜずに同じ基準で見比べることが大切です。

視点

分類を判断するときは、個々の言葉の印象よりも、記述全体が置いている比較の基準と、そこから導かれる整理の単位を確認してください。まず基準を一つに固定し、その基準に照らして各記述の意味を読み取ると、論点を混同しにくくなります。

確認ポイント

  • 記述全体で比較の基準になっているものを確認する
  • 一つの記述に複数の観点を混ぜず中心となる尺度を捉える
  • 各表現を同じ基準に置いて意味の対応関係を見比べる
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

アンゾフの成長マトリクスは、製品と市場を既存・新規の二軸で整理し、市場浸透、市場拡大、製品開発、多角化という事業成長の方向性を分析する手法です。

理由

アンゾフの成長マトリクスは、既存製品・新製品と既存市場・新市場の組合せから、事業をどの方向へ成長させるかを分析する。四つの分類は市場浸透、市場拡大、製品開発、多角化です。

比較

外部・内部環境の四要因を分析するのはSWOT分析、四つの視点で業績を管理するのはバランススコアカード、製品の段階を分析するのはプロダクトライフサイクルであり、アンゾフの成長マトリクスとは異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。強み・弱み・機会・脅威の四要因を、外部環境と内部環境から整理して分析する手法はSWOT分析である。アンゾフの成長マトリクスは、製品と市場の組合せから事業の成長方向を検討するため、分析対象と分類軸が異なる。

選択肢イ

これは不正解だよ。財務、顧客、内部ビジネスプロセス、学習と成長の四視点から事業活動を検討する手法はバランススコアカードである。アンゾフの成長マトリクスは、これらの管理視点ではなく、製品と市場の新旧によって成長戦略を分類する。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。アンゾフの成長マトリクスは、製品と市場を既存か新規かで捉え、市場浸透、市場拡大、製品開発、多角化の四つに分類して事業の成長方向を分析する手法である。

選択肢エ

これは不正解だよ。製品を導入期、成長期、成熟期、衰退期に分けて戦略を考えるのは、プロダクトライフサイクルの考え方である。アンゾフの成長マトリクスは、製品の時間的段階ではなく、製品と市場の新旧を分類軸とする。

学習のポイント

製品と市場の組合せで成長戦略を分類する点を、SWOTやバランススコアカードと区別して覚える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問7(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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