STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
平成21年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問22
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア環境保全対策の費用対効果を定量的に測定して分析し,環境保全コストや環境保全効果などを公表すること
- イ企業が本来の営利活動とは別に,社会の一員として,社会をより良くするために応分の貢献をすること
- ウ経営管理が適切に行われているかどうかを監視し,企業活動の健全性を維持する仕組みのこと
- エ投資家やアナリストに対する広報活動として,企業の経営状況を正確かつ迅速に,そして継続的に公表すること
解き方のヒントを見る
判断に使う前提の範囲を確かめる
この分野の学習では、扱われている内容がどのような前提の下で述べられているかを意識しましょう。身近な経験から条件を補わず、与えられた情報の範囲に沿って考えることが、理解を整理する手掛かりになります。
この問題で問われていること
考える際は、自分が置いた前提が、与えられた情報に含まれているかに注目してください。普段の組織での経験や印象を重ねる前に、どこまでが明示された条件なのかを確かめ、その範囲を保って検討しましょう。
視点
前提とは、考えを進める際の出発点となる条件です。明示された条件と、自分が経験から補った条件を区別すると、判断に使っている情報の範囲を捉えやすくなります。
確認ポイント
- 判断に使う前提が、与えられた情報に含まれているか
- 経験や印象から、示されていない条件を補っていないか
- 考えを進める途中で、前提の範囲を広げていないか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
正解はウです。コーポレートガバナンスは企業統治を意味し、経営管理が適切に行われているかを監視して、企業活動の健全性を維持する仕組みを指します。
理由
コーポレートガバナンスの中心は、企業の経営管理が適切に行われているかを監視する仕組みです。ウは、監視の対象を経営管理、目的を企業活動の健全性の維持としており、この意味に一致しています。
比較
アは環境保全のコストや効果を測定・分析して公表する環境会計、イは営利活動とは別に行う企業の社会貢献活動、エは投資家やアナリストに経営状況を伝えるIRの説明です。イの社会貢献活動は、事業活動全般における社会的責任を指すCSRと同一視せず、フィランソロピーや企業市民活動として捉えます。
選択肢ア
これは不正解だよ。環境保全対策の費用対効果を定量的に測定・分析し、環境保全コストや効果を公表するという説明は、環境会計に当たります。環境対策の費用と成果を明らかにする活動であり、経営管理の適切さを監視するコーポレートガバナンスの説明とは異なります。
選択肢イ
これは不正解だよ。「本来の営利活動とは別に」、社会をより良くするために貢献するという説明は、企業の社会貢献活動に当たります。フィランソロピーや企業市民活動として理解でき、事業活動全般における社会的責任を指すCSRと同一視するのは適切ではありません。経営管理を監視する仕組みの説明ではありません。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。コーポレートガバナンスは企業統治を意味し、経営管理の適切さを監視して、企業活動の健全性を維持する仕組みです。この選択肢は、監視する対象を経営管理とし、その目的を企業活動の健全性の維持としており、用語の意味に一致しています。
選択肢エ
これは不正解だよ。投資家やアナリストに向け、企業の経営状況を正確かつ迅速に、継続して公表するという説明は、IR(投資家向け広報)に当たります。投資判断に役立つ情報を提供する活動であり、経営管理の適切さを監視する仕組みそのものの説明ではありません。
学習のポイント
企業統治、環境会計、企業の社会貢献活動、IRを、それぞれの目的から区別しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問22(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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