STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

平成21年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問18

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

問18 ナレッジマネジメントのプロセスモデルであるSECIモデルにおいて,Iに入るものはどれか。
共同化,表出化,連結化及び空欄Iの循環を示すSECIモデルの図。
共同化,表出化,連結化及び空欄Iの循環を示すSECIモデルの図。

選択肢

  1. ア
    国際化(Internationalization)
  2. イ
    情報化(Informatization)
  3. ウ
    初期化(Initialization)
  4. エ
    内面化(Internalization)
解き方のヒントを見る

構成要素の関係を読む視点

この分野では、個々の用語を単独で暗記するより、知識が生まれ、共有され、整理される流れの中で各要素の役割とつながりを捉えることが重要です。全体像との対応を意識して読みます。

この問題で問われていること

各選択肢を読むときは、示されている要素がプロセス全体のどの段階や関係に置かれているか、また他の要素との役割分担が一貫しているかという一点に注目しましょう。順番だけでなく、関係の意味も確かめます。

視点

構成要素を確認する際は、用語の印象だけで判断せず、前後の流れ、担う役割、他の要素との接続を順に整理します。名称の似ている概念でも、位置づけや関係が異なる可能性を残して読み進めてください。

確認ポイント

  • 各要素がプロセスのどの位置づけとして説明されているかを確認する
  • 要素どうしの役割分担やつながりが、説明全体で整合しているかを見る
  • 用語の語感ではなく、文脈上の関係に基づいて理解できているかを振り返る
正解と解説を見る

正解

エ

解説

SECIモデルは、共同化・表出化・連結化・内面化という四つの知識変換を循環させるモデルです。図の空欄は、形式知を学習や実践によって暗黙知として身に付ける段階に当たります。

理由

SECIモデルは、暗黙知と形式知の相互変換による知識創造を示します。共同化は暗黙知から暗黙知、表出化は暗黙知から形式知、連結化は形式知から形式知への変換です。その後、形式知を学習や実践によって暗黙知として身に付ける過程が続きます。

比較

空欄に入る語は、国際展開、情報技術の進展、処理の初期化を意味する一般用語ではありません。前の三段階と同じく、知識の変換を表すプロセス名であり、循環を完成させる概念であることが判断のポイントです。

選択肢ア

これは不正解だよ。国際化(Internationalization)は、国際的な展開や対応を表す一般的な用語であり、SECIモデルを構成する知識変換の過程名ではありません。図の空欄には、暗黙知と形式知の変換を表す概念が入ります。

選択肢イ

これは不正解だよ。情報化(Informatization)は、情報技術の活用や情報処理の進展を表す用語です。SECIモデルの各段階は、知識の種類を相互に変換するプロセスを示すため、この語は図の循環を構成する名称として適合しません。

選択肢ウ

これは不正解だよ。初期化(Initialization)は、処理や状態を初期状態に戻す意味で使われる語です。SECIモデルは知識創造を継続的に循環させるモデルであり、図の空欄に必要なのは、知識の変換過程を表す用語です。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。内面化(Internalization)は、形式知を学習や実践を通じて個人の暗黙知として身に付ける過程です。SECIモデルでは、共同化、表出化、連結化に続く知識変換の段階として位置付けられ、循環を完成させます。

学習のポイント

暗黙知と形式知の変換方向を整理し、四つの過程の名称と対応付けて覚えましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問18(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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