STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

平成21年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問17

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

部品や資材の調達から製品の生産,流通,販売までの,企業間を含めたモノの流れを適切に計画・管理し,最適化して,リードタイムの短縮,在庫コストや流通コストの削減などを実現しようとする考え方はどれか。

選択肢

  1. ア
    CRM
  2. イ
    ERP
  3. ウ
    MRP
  4. エ
    SCM
解き方のヒントを見る

モノの流れを考えるための視点

企業や拠点の間で何がどのように動くかを捉えるときは、個別の作業だけでなく、全体のつながりと目的を確認し、条件の違いが結果に与える影響を整理して、複数の観点を混ぜずに考えましょう。

この問題で問われていること

一つの工程だけを見て判断せず、起点から終点までの流れを区切って、各段階の関係、制約、評価したい結果を対応づけ、全体への影響を丁寧に確認することに集中しましょう。

視点

流れを整理するときは、関係する主体や段階を並べ、どこで条件が変わるか、何を基準に全体を比べるかを明確にします。局所的な効率だけで結論を出さず、前後への影響も同じ枠組みで見直します。

確認ポイント

  • 流れの始点・終点と、途中で関係する段階を区切って捉えられているか
  • 各段階の条件や制約が、全体の結果とどう結び付くかを確認したか
  • 部分的な改善と全体の評価を混同せず、同じ基準で比較しているか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

部品・資材の調達から生産、流通、販売まで、企業間を含むサプライチェーン全体のモノの流れを計画・管理し、全体最適を目指す考え方はSCMです。

理由

SCMは、サプライヤーから製造業者、物流業者、販売業者までを含む供給連鎖を対象に、需要と供給を調整する。これにより、リードタイムの短縮、在庫削減、物流効率化などを全体として実現する。したがって正答はエです。

比較

CRMは顧客との関係管理、ERPは企業内の経営資源を統合管理する仕組み、MRPは主に生産に必要な資材の所要量や調達時期を計画する手法です。設問のように企業間を含む調達から販売までの流れ全体を扱う概念とは異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。CRMはCustomer Relationship Managementの略で、顧客情報や購買履歴などを活用し、顧客満足度の向上や営業活動の改善を図る考え方である。顧客との関係管理が中心であり、調達から販売までのモノの流れを企業間で最適化する設問の対象とは異なる。

選択肢イ

これは不正解だよ。ERPはEnterprise Resource Planningの略で、会計、人事、生産、販売など企業内部の経営資源や業務情報を統合管理する仕組みである。企業全体の情報連携には関係するが、設問が示す企業間を含む供給網のモノの流れの最適化そのものを指す用語ではない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。MRPはMaterial Requirements Planningの略で、生産計画や部品表、在庫状況などを基に、必要な資材の種類・数量・調達時期を計画する手法である。主な対象は生産に必要な資材計画であり、流通や販売まで含めた企業間の全体最適より範囲が狭い。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。SCMはSupply Chain Managementの略で、部品・資材の調達から生産、流通、販売までの供給連鎖を企業間でつなぎ、モノの流れを計画・管理する考え方である。全体最適によってリードタイム、在庫コスト、流通コストの削減を目指すため、設問の説明に一致する。

学習のポイント

CRM、ERP、MRP、SCMの対象範囲と主な目的を比較して覚える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問17(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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