STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
平成21年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問16
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アサプライヤの交渉力
- イ自社製品の品質
- ウ消費者の購買力
- エ政府の規制
解き方のヒントを見る
分析枠組みを整理する視点
ファイブフォース分析を学ぶときは、個別の用語を暗記する前に、分析対象となる市場の範囲を定め、そこへ影響する外部の力を同じ基準で整理する基本の手順を意識しましょう。
この問題で問われていること
確認の中心は、各説明が同じ市場や競争環境を対象にしているかです。主語・影響の向き・関係する当事者の範囲をそろえ、分類の境界が混ざっていないかを丁寧に見比べてください。
視点
構成要因を考える際は、まず分析対象の市場を一つの範囲として捉え、その範囲に対して外部から働く圧力を、主語と影響関係がそろう形で整理します。用語の印象だけで判断せず、説明がどの関係を扱っているかを確認しましょう。
確認ポイント
- 分析対象となる市場の範囲が、各説明で一致しているか確認する
- 説明の主語と、影響が向かう先が同じ基準で書かれているか確認する
- 異なる関係や立場を一つの説明に混ぜていないか確認する
正解と解説を見る
正解
ア
解説
ファイブフォース分析は、業界の競争状態を五つの要因で分析する手法です。既に示された四要因に加え、供給側の企業が持つ交渉上の影響力も競争力を左右します。
理由
ファイブフォース分析で扱う五つの要因は、新規参入者の脅威、買い手の交渉力、競争業者間の敵対関係、代替製品の脅威、供給者の交渉力です。供給者の交渉力が強いと、原材料や部品などの調達条件が不利になり、企業の利益や競争力に影響します。
比較
自社製品の品質は企業内部の製品特性、消費者の購買力は市場側の経済的要素、政府の規制は制度・政策上の要素です。これらは重要な分析対象になり得ますが、ファイブフォースを構成する五要因そのものとして整理された項目ではありません。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。ファイブフォース分析では、供給者であるサプライヤがどの程度の交渉力を持つかを競争要因として扱います。サプライヤの力が強い場合、仕入価格の上昇や供給条件の悪化によって企業の利益が圧迫され、業界内の競争力にも影響します。
選択肢イ
これは不正解だよ。自社製品の品質は、企業が提供する製品やサービスの特性を示す内部的な評価項目です。品質は競争上重要ですが、ファイブフォース分析で整理される五つの外部競争要因の一つとして定義されているものではありません。
選択肢ウ
これは不正解だよ。消費者の購買力は、消費者が商品を購入できる経済的能力や需要側の状況を表す概念です。買い手の交渉力と関連する場合はありますが、五つの要因の一つとして独立して挙げられる項目ではありません。
選択肢エ
これは不正解だよ。政府の規制は、企業活動に影響を与える法制度や政策上の外部環境です。分析では考慮すべき要素になり得ますが、ファイブフォース分析の五つの基本要因に含まれる、供給者や買い手との交渉力とは異なる分類です。
学習のポイント
五つの要因を、競争相手だけでなく取引関係を含む業界構造として整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問16(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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