STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
平成21年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問15
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア顧客満足度調査の結果
- イ従業員1人当たりの売上高
- ウ従業員の提案件数
- エ新規顧客獲得率
解き方のヒントを見る
指標を整理する一つの視点
各指標を見たとき、組織活動のどの側面を捉えようとしているかに注目し、測定対象と評価の目的、時間的な位置づけ、利用場面とのつながりを順に整理して丁寧に考えましょう。
この問題で問われていること
一つの指標が表す対象を、数値の大小や名称だけで判断せず、誰のどの活動を、どの時間軸で評価するためのものか、評価結果を何に使うのかという観点に絞って確認しましょう。
視点
指標を分類するときは、指標そのものの印象ではなく、評価対象と目的の関係を捉えることが重要です。まず測定している対象を確認し、その対象が組織のどの側面に関係するかを整理してみましょう。
確認ポイント
- 指標が直接測定している対象を確認する
- 評価の目的と利用される場面を整理する
- 短期的な状況か長期的な成果かを見分ける
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
バランススコアカードの学習と成長の視点は、従業員の能力、知識、意欲、改善活動など、将来の業績向上を支える組織の基盤を評価する。
理由
従業員の提案件数は、従業員が業務改善や新しい知識の活用に取り組んだ状況を表す指標であり、組織の学習能力や成長に関係する。そのため、学習と成長の視点に分類される。
比較
顧客満足度や新規顧客獲得率は顧客・市場の視点、従業員1人当たりの売上高は財務的な成果を表します。学習と成長の視点では、将来の成果を生み出す従業員や組織の能力に注目する。
選択肢ア
これは不正解だよ。顧客満足度調査の結果は、顧客が製品やサービスをどのように評価しているかを示す指標である。従業員の能力向上や組織内部の学習状況を直接評価するものではないため、学習と成長の視点ではなく、顧客の視点に分類される。
選択肢イ
これは不正解だよ。従業員1人当たりの売上高は、従業員数に対してどれだけ売上を上げたかという財務上の成果を示す指標である。従業員の学習や能力開発そのものを測る指標ではないため、学習と成長の視点には該当しない。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。従業員の提案件数は、従業員が業務改善や新しい取り組みに参加し、知識や能力を生かしている状況を示す。こうした活動は組織の学習能力や将来の成長を支えるため、学習と成長の視点に分類される。
選択肢エ
これは不正解だよ。新規顧客獲得率は、企業が市場で新しい顧客をどの程度獲得できたかを示す指標である。顧客や市場における成果を測るもので、従業員の能力開発や組織内部の学習を直接示す指標ではない。
学習のポイント
四つの視点の対象と、先行指標・結果指標の違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問15(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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