STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
平成21年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問13
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア62.4
- イ156
- ウ210
- エ312
解き方のヒントを見る
条件の適用範囲をそろえる
与えられた条件を扱うときは、それぞれがどの範囲について述べているかに注目しましょう。言葉や数値をすぐに結び付けず、条件が当てはまる範囲をそろえてから、求められている内容との関係を考えることが大切です。
この問題で問われていること
この問題では、条件の意味を急いで補うのではなく、どこまで適用できる情報なのかを確かめる観点を持ちましょう。与えられた範囲と、自分が思い込んでいる範囲を区別すると、整理の途中で前提が変わるのを防げます。
視点
条件は、その適用範囲と一緒に捉えると整理しやすくなります。明示された範囲を保ち、書かれていない範囲まで同じ条件が続くと決め付けないことを意識しましょう。
確認ポイント
- 各条件が当てはまる範囲を確認したか
- 明示された範囲を思い込みで広げていないか
- 考えている途中で条件の適用範囲が変わっていないか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
正解はイの156万円です。年間利益100万円に、初年度、2年目、3年目の顧客維持割合をそれぞれ反映し、割引をせずに期待利益を合計します。
理由
年間利益は200万円×(1-0.5)=100万円です。初年度の顧客1人分を基準とすると、2年目の維持割合は0.4、3年目は0.4×0.4=0.16です。したがって、3年間のLTVは100万円×(1+0.4+0.16)=100万円+40万円+16万円=156万円となります。割引率は考慮しません。
比較
アの62.4万円は、100万円×(0.4+0.16+0.064)=62.4万円と、初年度から維持率を掛けた場合に生じる値です。ウの210万円は、条件に基づく合計156万円より54万円多く、この値を導く計算過程は設問から特定できません。エの312万円は、200万円×(1+0.4+0.16)=312万円と、コスト比率50%を反映せずに売上高を合計した場合に得られる値です。
選択肢ア
これは不正解だよ。62.4万円は、年間利益100万円に(0.4+0.16+0.064)を掛けると得られる値です。初年度から維持率を掛けた場合に生じる値ですが、本問では初年度の顧客1人分を含めます。維持率を反映する年を一つ早めている点が、条件に合いません。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。年間利益は200万円×(1-0.5)=100万円です。初年度の顧客1人分に対し、2年目の維持割合は0.4、3年目は0.16となります。したがって、LTVは100万円×(1+0.4+0.16)=156万円です。割引率を考慮せず、各年の期待利益を合計します。
選択肢ウ
これは不正解だよ。210万円は、設問の条件から求める3年間の期待利益の合計と一致しません。各年の期待利益は100万円、40万円、16万円で、合計は156万円です。210万円はこの合計より54万円多く、割引率を考慮しない本問でも、この差を生む売上高や維持率の条件はありません。
選択肢エ
これは不正解だよ。312万円は、200万円×(1+0.4+0.16)=312万円と、売上高をそのまま合計した場合に得られる値です。この計算では売上高コスト比率50%が反映されていません。LTVとして求めるのはコストを差し引いた期待利益なので、312万円×(1-0.5)=156万円となります。
学習のポイント
売上高からコストを差し引くことと、初年度を基準として翌年以降に顧客維持率を反映することを理解しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問13(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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