STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
平成21年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問1
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア企業における主要機能を明確にして,現状の業務機能を分析し,体系化したもの
- イ経営目標の達成に必要な業務機能を定義し,体系化したもの
- ウ現状の業務機能と情報システムでの処理を分析し,相互の関係を明確化したもの
- エ本来あるべき業務機能と現状を比較・分析し,評価したもの
解き方のヒントを見る
論理モデルを見分ける視点
業務のあるべき姿を表す論理モデルを区別するときは、個々の名称や表現を暗記するより、モデルが何を対象にし、どの段階の関係を整理するためのものかに注目し、候補の説明を同じ観点で読み比べます。
この問題で問われていること
一つの観点として、各候補が業務上の何を整理・表現するための枠組みなのかを、対象の範囲と関係の置き方に照らして比較し、説明の中心がどこにあるかを丁寧に確認してください。
視点
モデルを比較する際は、名称の印象ではなく、表現の対象、抽象化の粒度、要素同士の関係がどのように整理されているかを確認します。似た説明でも、何を中心に捉える枠組みかという視点を一つに定めて読み分けると、判断の根拠を整理しやすくなります。
確認ポイント
- 各候補が主に何を表現する枠組みかを確認する
- 要素同士の関係をどのように捉えているかを見る
- 名称ではなく説明全体の対象範囲で比較する
正解と解説を見る
正解
イ
解説
業務のあるべき姿を表す論理モデルは、現状をそのまま記述するのではなく、経営目標の達成に必要となる業務機能を定義し、それらを体系化したものです。したがって正しい選択肢はイです。
理由
論理モデルは、業務の実装方法や現状の処理手順ではなく、経営目標を実現するために必要な業務機能を整理したモデルです。業務のあるべき姿を機能面から定義し、体系化する点が重要です。
比較
アとウは現状の業務や情報システム処理を分析する説明であり、エはあるべき姿と現状を比較・評価する説明です。いずれも、必要な業務機能を定義して体系化する論理モデルそのものの説明とは異なります。
選択肢ア
これは不正解だよ。主要機能を明確にし、現状の業務機能を分析して体系化する説明は、現在の業務構造を把握する内容です。設問が問うのは、経営目標の達成に必要な業務機能を定義した、あるべき姿の論理モデルです。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。業務のあるべき姿を表す論理モデルは、経営目標を達成するために必要な業務機能を定義し、それらを体系化したものです。現状の手順やシステム処理ではなく、必要な機能の構成を示している点が適切です。
選択肢ウ
これは不正解だよ。現状の業務機能と情報システムでの処理を分析し、相互関係を明確にする説明は、業務とシステム処理の対応を把握するものです。経営目標から必要な業務機能を定義する論理モデルとは対象が異なります。
選択肢エ
これは不正解だよ。本来あるべき業務機能と現状を比較・分析して評価する説明は、現状との差異や課題を明らかにする活動です。あるべき姿を表す論理モデルは、その比較評価ではなく、必要な業務機能を定義して体系化するものです。
学習のポイント
現状分析、あるべき姿の定義、システム処理との対応、比較評価を区別して覚えましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問1(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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