SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

令和7年度春期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問15

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

Webサーバでのシングルサインオンの実装方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    cookieを使ったシングルサインオンの場合,Webサーバごとの認証情報を含んだcookieをクライアントで生成し,各Webサーバ上で保存,管理する。
  2. イ
    cookieを使ったシングルサインオンの場合,認証対象のWebサーバを,それぞれ異なるインターネットドメインに配置する必要がある。
  3. ウ
    リバースプロキシを使ったシングルサインオンの場合,認証対象のWebサーバを,それぞれ異なるインターネットドメインに配置する必要がある。
  4. エ
    リバースプロキシを使ったシングルサインオンの場合,利用者認証においてパスワードの代わりにデジタル証明書を用いることができる。
解き方のヒントを見る

認証連携の関係を整理する視点

方式名や個別の説明を暗記するのではなく、利用者・サービス・認証を担う要素の関係を分けて捉え、どの観点で特徴が説明されているかを問題文と照合して丁寧に整理しましょう。

この問題で問われていること

一つの方式を思い浮かべて決めつけず、認証情報が関係者間でどのように扱われるかという観点だけに注目し、主体の役割と情報の流れを落ち着いて確認することだけに集中しましょう。

視点

認証連携を考えるときは、登場する主体の役割、信頼関係の置き方、利用者がサービスを使うまでの情報の受け渡しを分けて整理します。名称の印象ではなく、説明がどの関係を中心にしているかを見ます。

確認ポイント

  • 利用者、サービス、認証を担う主体の役割が混同されていないか確認する。
  • 説明の中心が、認証の責任分担と信頼関係のどちらに置かれているかを見る。
  • 利用開始までに関わる情報の流れを、登場主体ごとに整理して照合する。
正解と解説を見る

正解

エ

解説

リバースプロキシ方式では、利用者からのアクセスをプロキシで受け付け、そこで認証を行った後に対象Webサーバへ中継できる。利用者認証にはデジタル証明書を用いることも可能です。

理由

リバースプロキシを利用する方式では、利用者と各Webサーバの間にプロキシを置き、プロキシ側で認証やアクセス制御を集中的に行える。認証手段はパスワードに限らず、デジタル証明書なども利用できる。

比較

Cookie方式では、クライアントが認証済みであることを示す情報をCookieとして保持し、同一ドメインまたは適切なドメイン範囲で複数サービスに利用させる。一方、異なるドメイン配置が必須という説明は、どちらの方式にも一般的な要件ではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。Cookieは通常、Webサーバごとの認証情報をクライアントが自由に生成して各サーバで管理するものではない。認証処理を行うサーバや認証基盤が発行し、ブラウザが保持して送信する情報として扱われるため、記述の生成・管理方法が不適切である。

選択肢イ

これは不正解だよ。Cookieを利用するシングルサインオンでは、対象サーバをそれぞれ異なるインターネットドメインに配置する必要はない。むしろCookieの適用範囲や同一組織内のドメイン構成など、Cookieを共有または連携できる条件を考慮して設計する。

選択肢ウ

これは不正解だよ。リバースプロキシ方式では、利用者からの要求をプロキシが受け、認証後に内部の複数Webサーバへ振り分けられる。そのため、認証対象サーバをそれぞれ異なるインターネットドメインに配置することは、この方式の必須条件ではない。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。リバースプロキシ方式では、プロキシ側で利用者認証を行い、認証済みの要求だけを対象Webサーバへ中継できる。利用者認証の手段はパスワードに限定されず、公開鍵基盤などを利用したデジタル証明書を用いることも可能である。

学習のポイント

Cookie方式とリバースプロキシ方式の認証情報の扱いを比較して理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問15(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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