SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ
令和3年度春期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問15
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アUSBメモリにディジタル証明書を組み込み,認証デバイスとする場合は,そのUSBメモリを接続するPCのMACアドレスを組み込む必要がある。
- イ成人の虹彩を用いる虹彩認証では,認証デバイスでのパターン更新がほとんど不要である。
- ウ静電容量方式の指紋認証デバイスは,LED照明を設置した室内では正常に認証できなくなる可能性が高くなる。
- エ認証に利用する接触型ICカードは,カード内のコイルの誘導起電力を利用している。
解き方のヒントを見る
判断の前提となる条件を確かめる
認証デバイスに関する内容を検討するときは、判断の前提となる条件に注目しましょう。ある内容が成り立つ範囲を意識し、示されている情報と自分が補った想定を分けて捉えることが、整理の手掛かりになります。
この問題で問われていること
確認する観点は、判断に必要な条件がどこまで示されているかです。普段の経験や用語から思い浮かべた状況を、そのまま前提にしていないか振り返り、与えられた条件の範囲で考えられているかを確かめましょう。
視点
内容を整理する際は、明示された条件と自分で追加した想定を区別します。判断の根拠をたどり、その根拠が与えられた条件に含まれているかを確認する、という一つの視点で考えてみましょう。
確認ポイント
- 判断の前提として明示されている条件を把握したか
- 自分の経験から条件を補っていないか
- 判断の根拠が与えられた条件の範囲に収まっているか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
正解はイです。成人の虹彩の模様は長期間安定しているので、登録した認証用パターンの更新はほとんど不要です。他の選択肢には、証明書認証の条件や、指紋認証・ICカードの仕組みについて誤りがあります。
虹彩認証のパターン更新
成人の虹彩の模様は通常、長期間にわたって安定しています。そのため、登録した認証用パターンを頻繁に更新する必要はほとんどなく、イが適切です。「ほとんど不要」という記述は、あらゆる状況で更新が不要であることを意味しません。
他の認証デバイスとの比較
USBメモリにディジタル証明書を組み込んで認証に使う際、接続先PCのMACアドレスを組み込むことは必須ではありません。静電容量方式の指紋認証は、指紋の凹凸による静電容量の違いを検出します。また、接触型ICカードは接点を通じて電力を受け取り、コイルの誘導起電力を利用するのは非接触型ICカードです。
選択肢ア
これは不正解だよ。ディジタル証明書を組み込んだUSBメモリを認証に使うことと、接続先PCのMACアドレスを組み込むことは別です。証明書を使った認証に、PCのMACアドレスの組込みが必須という条件はありません。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。成人の虹彩の模様は、通常、長期間にわたって安定しているため、登録した認証用パターンを頻繁に更新する必要がありません。設問の「ほとんど不要」は、この特徴を表しており、どのような状況でも更新が絶対に不要という意味ではありません。
選択肢ウ
これは不正解だよ。静電容量方式は、指紋の凹凸によって生じる静電容量の違いを電気的に検出する方式です。照明の光を使って指紋画像を読み取る仕組みではないので、LED照明があるという理由だけで正常に認証できなくなる可能性が高まるとはいえません。
選択肢エ
これは不正解だよ。接触型ICカードは、読み取り装置の端子とカードの接点を接触させ、そこから電力の供給やデータの送受信を行います。カード内のコイルに誘導起電力を発生させて電力を得る仕組みは、非接触型ICカードで利用されます。接触型と非接触型の給電方法を取り違えています。
学習のポイント
虹彩の安定性に加え、静電容量方式の検出原理と、接触型・非接触型ICカードの給電方法を整理しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問15(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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