SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

令和元年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問22

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

図は,組織内の TCP/IP ネットワークに接続しているクライアントが,プロキシサーバ,ルータ,インターネットを経由して組織外の Web サーバを利用するときの経路を示している。この通信の TCP コネクションが設定される場所はどれか。
組織内のTCP/IPネットワークに接続されたクライアントが、プロキシサーバ、ルータ、インターネットを経由して、組織外のWebサーバを利用するときの経路を示す図。
組織内のTCP/IPネットワークに接続されたクライアントが、プロキシサーバ、ルータ、インターネットを経由して、組織外のWebサーバを利用するときの経路を示す図。

選択肢

  1. ア
    クライアントと Web サーバの間,クライアントとプロキシサーバの間
  2. イ
    クライアントとプロキシサーバの間,プロキシサーバと Web サーバの間
  3. ウ
    クライアントとプロキシサーバの間,プロキシサーバとルータの間,ルータと Web サーバの間
  4. エ
    クライアントとルータの間,ルータと Web サーバの間
解き方のヒントを見る

接続設定の段階を見分ける視点

TCP通信の接続設定を考えるときは、通信開始前後のどの段階を説明しているかに注目し、役割や順序を混同せず、各記述が示す範囲を問題文の流れに沿って確認しましょう。

この問題で問われていること

一つの観点として、記述が接続設定の全体ではなく、開始・確認・利用準備のどの段階に焦点を置いているかを読み取り、用語の印象だけで判断しないことを意識してください。

視点

接続設定に関する説明を読む際は、通信を始めるための準備と、その後のデータ交換を支える状態を切り分け、記述の対象となる段階を時間の流れに沿って整理します。

確認ポイント

  • 記述が示す対象は、通信開始前後のどの段階か
  • 説明されている役割と、実際に利用する段階を混同していないか
  • 用語の一般的な印象ではなく、問題文中の時系列と目的に合っているか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

プロキシサーバはクライアントからのTCP接続を受け付けたうえで、Webサーバに対して別のTCP接続を確立する。したがって、TCPコネクションはクライアントとプロキシサーバの間、プロキシサーバとWebサーバの間に設定される。

理由

プロキシサーバはクライアントに代わってWebサーバへ接続するため、クライアント側の接続とWebサーバ側の接続を別々に終端する。一方、ルータはTCP接続を終端せず、IPパケットを転送する。

比較

図の経路では、クライアントからプロキシサーバまでの接続と、プロキシサーバからWebサーバまでの接続が設定される。後者は途中でルータやインターネットを通過するが、ルータとの間で別のTCPコネクションになるわけではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。プロキシサーバを利用するため、クライアントからWebサーバまでを直接結ぶTCPコネクションは設定されない。クライアントとプロキシサーバの間には接続されるが、Webサーバ側へはプロキシサーバが代理して別の接続を確立する。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。クライアントとプロキシサーバの間でクライアント側のTCPコネクションが設定され、プロキシサーバとWebサーバの間で別のTCPコネクションが設定される。プロキシサーバが二つの接続をそれぞれ終端するためである。

選択肢ウ

これは不正解だよ。クライアントとプロキシサーバの間の接続は設定されるが、ルータをTCPコネクションの端点としてプロキシサーバとルータ、ルータとWebサーバに分割する点が誤りである。ルータは通信を中継するだけである。

選択肢エ

これは不正解だよ。クライアント側ではプロキシサーバが接続相手となるため、クライアントとルータの間にTCPコネクションを設定するわけではない。また、ルータとWebサーバの間だけを独立したTCP接続とすることもできない。

学習のポイント

プロキシによる代理接続と、ルータによる単純なパケット中継の違いを理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和元年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問22(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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