SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

平成23年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問16

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

プロジェクトのスケジュールを管理するときに使用する“クリティカルチェーン法”の特徴はどれか。

選択肢

  1. ア
    クリティカルパス上の作業に生産性を向上させるための開発ツールを導入する。
  2. イ
    クリティカルパス上の作業に要員を追加投入する。
  3. ウ
    クリティカルパス上の先行作業が終了する前に後続作業に着手し,並行して実施する。
  4. エ
    クリティカルパスを守るために,フィーディングバッファと所要期間バッファを設ける。
解き方のヒントを見る

条件に沿って用語の役割を整理する視点

設問の条件と問われている役割を分けて読み、用語や手順がどの場面で関係するかを整理しましょう。表面的な語感だけで判断せず、条件との対応を一つずつ確認することが大切です。

この問題で問われていること

確認する観点を、示された条件と対象となる概念の役割の対応関係に絞りましょう。各要素が何を目的に置かれているかを考え、知識の印象ではなく設問内の関係に注目してください。

視点

用語・手順・役割を検討するときは、まず対象が担う目的と、設問中の条件が求める働きを切り分けます。そのうえで、両者の関係が自然につながるかを確認し、名称の似ている概念との混同を避けます。

確認ポイント

  • 条件が示す目的や制約を整理する
  • 対象の役割や目的を設問内の関係から確認する
  • 似た概念との違いを名称だけで決めず照合する
正解と解説を見る

正解

エ

解説

クリティカルチェーン法は、作業そのものを速める施策だけでなく、資源制約や作業遅延を考慮し、バッファを配置してプロジェクト全体の納期を守る考え方です。

理由

クリティカルチェーン法では、クリティカルな作業の遅れがプロジェクト全体へ波及することを考慮し、フィーディングバッファや所要期間バッファを設けて、遅延の影響を吸収しやすくする。

比較

開発ツールの導入や要員追加は個別作業の生産性・要員面に関する施策であり、先行作業の終了前に後続作業を始めるのは作業の重ね合わせです。いずれもバッファを用いて全体納期を守る特徴そのものではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。開発ツールの導入は、作業の生産性を高めるための個別施策である。クリティカルチェーン法の特徴は、特定のツールによって作業を速めることではなく、資源制約や遅延の影響を考慮して、計画全体を守るための余裕を設ける点にある。

選択肢イ

これは不正解だよ。クリティカルパス上の作業への要員追加は、作業期間を短縮するための対策になり得るが、必ずしもこの手法の特徴ではない。クリティカルチェーン法では、要員を増やすことだけでなく、遅延を吸収して全体日程を守る計画上の仕組みを重視する。

選択肢ウ

これは不正解だよ。先行作業が終わる前に後続作業へ着手して並行実施するのは、作業を重ね合わせて期間を短縮する考え方である。しかし、作業間の依存関係や手戻りの影響を伴うため、バッファで遅延から全体を守るクリティカルチェーン法の特徴とは異なる。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。クリティカルチェーン法では、クリティカルな作業の遅れがプロジェクト全体へ波及するのを抑えるため、フィーディングバッファと所要期間バッファを設ける。これらの余裕によって、個別作業の遅延を吸収し、全体のスケジュールを守りやすくする。

学習のポイント

バッファの役割と、個別作業の短縮策との違いを理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問16(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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