SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ

令和6年度春期 ITサービスマネージャ 午前Ⅰ 問25

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

組込み機器のハードウェアの製造を外部に委託する場合のコンティンジェンシープランの記述として、適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    実績のある外注先の利用によって、リスクの発生確率を低減する。
  2. イ
    製造品質が担保されていることを確認できるように委託先と契約する。
  3. ウ
    複数の会社の見積りを比較検討して、委託先を選定する。
  4. エ
    部品調達のリスクが顕在化したときに備えて、対処するための計画を策定する。
解き方のヒントを見る

判断の前提をそろえて考える

製造委託に関する内容を検討するときは、判断の前提に注目しましょう。与えられた情報で確認できる条件と、自分で補っている条件を区別し、説明のない想定に判断が左右されていないか確かめます。

この問題で問われていること

検討の焦点は、考えの土台にした条件が、与えられた情報に基づいているかという一点です。経験や印象から条件を足していないかを振り返り、明示された範囲と推測した範囲の境目を意識して考えましょう。

視点

判断には、与えられた情報に加えて、考える人が暗黙に置いた前提も入り込みます。自分の考えがどの条件に依存しているかを整理し、その条件をどこから得たのか確かめてみましょう。

確認ポイント

  • 判断の土台にした条件を意識できているか
  • その条件の根拠を与えられた情報で確認できるか
  • 経験や印象だけで条件を補っていないか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

正解はエです。コンティンジェンシープランは、リスクが顕在化した場合の対処方法を事前に定める計画です。部品調達の問題に備えて対処計画を策定するというエの記述が、この意味に合致します。

対処計画を事前に用意する理由

コンティンジェンシープランでは、想定するリスクが顕在化した場合に取る行動を、あらかじめ定めます。例えば部品の供給が途絶える事態を想定し、代替調達先や対応手順を準備します。エは、部品調達のリスクが顕在化したときに備えて計画を策定する記述なので適切です。

ほかの管理活動との比較

アは実績のある外注先を利用することでリスクの発生確率を低減する対策、イは品質を確認できるようにする契約上の取決め、ウは見積りを比較して委託先を選ぶ調達活動です。いずれも製造委託に関わる活動ですが、リスクが顕在化した場合の対処計画を述べたものではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。実績のある外注先を利用してリスクの発生確率を低減するのは、リスク軽減の対策です。問題が起こる可能性を下げることが目的であり、リスクが顕在化した場合にどう対処するかを定めるコンティンジェンシープランの説明には当たりません。

選択肢イ

これは不正解だよ。製造品質が担保されていることを確認できるように契約するのは、委託における品質保証のための取決めです。品質を確認する仕組みを整える内容であり、リスクが顕在化した場合の具体的な対処計画を述べているわけではありません。

選択肢ウ

これは不正解だよ。複数の会社の見積りを比較検討して委託先を選定するのは、発注先を決めるための調達活動です。費用や提示条件などを比較することには役立ちますが、リスクが顕在化した場合の対処方法をあらかじめ定める計画とは目的が異なります。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。部品調達のリスクが顕在化した場合に備え、対処するための計画を策定するという内容が、コンティンジェンシープランに該当します。例えば部品の供給が途絶えた場合の代替調達先や対応手順を、事前に決めておく計画です。

学習のポイント

リスクの発生確率を下げる対策と、顕在化した場合に備える対処計画の違いを理解しましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問25(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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