SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ

令和4年度春期 ITサービスマネージャ 午前Ⅰ 問21

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

基幹業務システムの構築及び運用において,データ管理者(DA)とデータベース管理者(DBA)を別々に任命した場合の DA の役割として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    業務データ量の増加傾向を把握し,ディスク装置の増設などを計画して実施する。
  2. イ
    システム開発の設計工程では,主に論理データベース設計を行い,データ項目を管理して標準化する。
  3. ウ
    システム開発のテスト工程では,主にパフォーマンスチューニングを担当する。
  4. エ
    システム障害が発生した場合には,データの復旧や整合性のチェックなどを行う。
解き方のヒントを見る

役割分担を整理する視点の確認

役割名の印象だけで判断せず、組織内で誰がどの範囲の責任を持ち、どの成果物や判断に関与するのかを対応づけて考えましょう。説明の主語と責任の境界を丁寧に読み取ることが大切です。

この問題で問われていること

各役割について、対象となる業務の範囲と責任の置かれ方を読み取り、管理対象・利用者・運用上の判断を混同しないように整理することに集中しましょう。名称の連想ではなく、責任の対応関係を一つずつ確認します。

視点

選択肢を比べるときは、担当者の名称ではなく、責任の対象と関与する場面の違いに注目します。役割ごとに「何を管理する立場か」「どの判断に責任を負うか」を対応づけると、説明の境界を確認しやすくなります。

確認ポイント

  • それぞれの役割が責任を持つ対象を区別できているか確認する
  • 担当範囲と、実際に行う判断や作業を混同していないか確認する
  • 説明の主語と責任の範囲が一貫して対応しているか確認する
正解と解説を見る

正解

イ

解説

DAは、企業全体で扱うデータの内容や意味を整理し、論理データベース設計やデータ項目の標準化を行う役割を担います。一方、DBAはデータベースの物理設計、性能管理、障害対応などを担当します。

理由

データ管理者(DA)は、業務上必要なデータの定義、データ項目の整理、全社的な標準化、論理データベース設計などを担当します。したがって、設計工程で論理データベースを設計し、データ項目を標準化する説明がDAの役割に該当します。

比較

データベース管理者(DBA)は、ディスク容量や性能などの物理的な管理、パフォーマンスチューニング、バックアップや復旧、障害対応を主に担当します。選択肢は、DAとDBAの担当範囲を区別して判断します。

選択肢ア

これは不正解だよ。業務データ量の増加傾向を把握すること自体は運用上必要ですが、ディスク装置の増設を計画して実施するのは、容量や記憶装置など物理的なデータベース環境を管理するDBAの役割です。DAが担う論理的なデータ定義・標準化の説明ではありません。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。DAは業務で扱うデータの意味や構造を整理し、論理データベース設計、データ項目の管理、名称や定義の標準化を担当します。設計工程で論理データベースを設計し、データ項目を標準化するという内容は、DAの役割に一致しています。

選択肢ウ

これは不正解だよ。パフォーマンスチューニングは、データベースの応答性能や処理効率を改善する物理的・運用的な作業です。システム開発のテスト工程で主に担当するのは、業務データの定義や標準化を行うDAではなく、データベース管理を担うDBAです。

選択肢エ

これは不正解だよ。障害発生時にデータを復旧したり、データベースの整合性を確認したりする作業は、バックアップや復旧を含むデータベース運用管理の範囲です。業務データの論理的な設計・標準化を担当するDAの役割ではなく、DBAの役割に該当します。

学習のポイント

DAの論理的なデータ管理と、DBAの物理的なデータベース管理の違いを学ぶ。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問21(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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