SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ
平成27年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅰ 問19
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- ア作業 B
- イ作業 C
- ウ作業 D
- エ作業 E
解き方のヒントを見る
遅延回復と費用の見極め方
工程の遅れを扱うときは、回復の必要性だけでなく、追加対応によって生じる負担との関係を同じ基準で整理し、与えられた条件が何を比較させているかをまず丁寧に確認します。
この問題で問われていること
確認の中心は、遅延を縮めるための対応と費用への影響を切り分けずに捉え、時間と負担のどちらをどの条件で比較する設問なのかを、問題文の制約に沿って整理することです。
視点
遅れへの対応を検討するときは、時間面と負担面を同じ比較軸に置き、各条件がどの関係を説明しているかを整理して、直感だけで判断しないようにします。
確認ポイント
- 遅延の回復と費用の増減を別々に見ず、同じ条件の下で対応関係を整理できているか
- 問題中で固定されている条件と、比較対象になっている要素を区別できているか
- 選択肢の表現を覚えた知識で決めず、設問が求める比較軸に沿って検討できているか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
各経路の標準日数を合計すると,A-B-E-Gが20日で最長となる。作業Aの1日遅延で全体は21日になるため、この経路上の作業を1日短縮する必要がある。BとEを比較すると、Eの費用増加率2.5が最も低い。
理由
経路ごとの日数は、A-B-E-Gが4日+6日+5日+5日=20日、A-C-Gが4日+8日+5日=17日、A-D-F-Gが4日+4日+4日+5日=17日です。したがって、Aの遅延後は最長経路が21日となり、当初の20日に戻すには最長経路を1日短縮する。
比較
最長経路上で短縮できる候補はBとEです。Bを1日短縮すると増加費用は6費用単位だが、Eなら2.5費用単位で済む。作業Eを1日短縮すると、A-B-E-Gは20日に戻るため、増加費用を最小にして予定日数を達成できる。
選択肢ア
これは不正解だよ。作業Bは最長経路A-B-E-G上にあるため、1日短縮すれば遅延の回復自体は可能である。しかし、費用増加率は1日当たり6費用単位であり、同じ経路上でより低い2.5費用単位の作業Eより増加費用が大きい。
選択肢イ
これは不正解だよ。作業Cを1日短縮しても、経路A-C-Gの17日が16日に短くなるだけである。作業Aの遅延後も最長経路A-B-E-Gは21日のままなので、全体の終了日は予定日に戻らない。費用増加率3も有効な短縮条件にならない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。作業Dを1日短縮すると、経路A-D-F-Gの17日が16日になるが、最長経路A-B-E-Gの21日には影響しない。そのため全体の遅れを回復できず、費用増加率が2費用単位と低くても、必要な短縮対象とはいえない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。作業Eは最長経路A-B-E-G上にあり、1日短縮すると遅延後の21日が20日になる。費用増加率は1日当たり2.5費用単位で、同じ最長経路上の作業Bの6費用単位より小さいため、予定日数を回復する費用が最も少ない。
学習のポイント
クリティカルパス上の作業短縮と費用増加率の比較を学習する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問19(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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