SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ
平成26年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅰ 問21
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア業務アプリケーションをリリースするための中断時間は,24時間以内とする。
- イ業務データの復旧は,障害発生時点から24時間以内に完了させる。
- ウ障害発生時点の24時間前の業務データの復旧を保証する。
- エ中断したITサービスを24時間以内に復旧させる。
解き方のヒントを見る
復旧目標を比べるための視点
用語の暗記だけで判断せず、各選択肢が何を基準に復旧の達成度を表しているかに注目しましょう。文中の主語と評価の基準を対応づけ、同じ判断軸で意味を比較することが重要です。
この問題で問われていること
確認する観点は、用語そのものではなく「何を測るための目標か」です。選択肢ごとに、基準となる対象と達成を判定する尺度を読み取り、同じ軸で意味を慎重に比較してください。
視点
復旧目標を読むときは、名称の似ている点ではなく、目標が評価しようとしている対象と、その達成を判断する基準の組み合わせを整理します。文中の主語と評価尺度を対応づけ、同じ観点で各表現を比較すると、用語の役割を整理しやすくなります。
確認ポイント
- 各選択肢が示す目標の主語は何かを確認する
- 達成・未達成を判断する基準が何かを読み取る
- 同じ基準にそろえて用語の意味を比較する
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
RPO(目標復旧時点)は、障害発生後に復旧したとき、どの時点のデータまで戻せることを目標にするかを表します。24時間なら、障害時点から見て最大24時間分のデータ損失を許容する考え方です。
理由
RPOはRecovery Point Objectiveの略で、障害発生時点からどれだけ過去のデータを復旧できる状態にするかという目標です。RPOを24時間とする場合、障害発生時点の24時間前までの業務データを復旧できることを保証する。
比較
障害発生後、サービスや業務を何時間以内に再開するかを示すのはRTOです。したがって、復旧完了までの時間やITサービスの再開時間を述べる選択肢は、データの復旧時点を示すRPOとは区別する。
選択肢ア
これは不正解だよ。業務アプリケーションをリリースするための中断時間は、サービスや業務を止める時間の上限に関する条件であり、障害発生時点からどの時点のデータを復旧できるかを示していない。したがって、24時間という数値があってもRPOの定義には該当しない。
選択肢イ
これは不正解だよ。業務データの復旧を障害発生時点から24時間以内に完了させるという条件は、データをいつまでに利用可能にするかという復旧時間の目標である。RPOは復旧完了までの時間ではなく、復旧時に確保すべきデータの時点を表すため、この説明とは異なる。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。RPOは障害発生時に、どの時点の業務データまで復旧できることを目標とするかを表す。24時間のRPOは、障害発生時点から24時間前までのデータを復旧可能とする基準であり、復旧完了までの所要時間を定めるものではない。
選択肢エ
これは不正解だよ。中断したITサービスを24時間以内に復旧させるという条件は、サービスの停止から再開までに許される時間を示している。これは復旧に要する時間の目標であり、障害発生前のどの時点のデータを戻せるかを表すRPOの説明ではない。
学習のポイント
RPOとRTOを、データの時点とサービス復旧までの時間で対比して覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成26年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問21(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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