SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ

平成25年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅰ 問20

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ミッションクリティカルシステムの意味として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    OSなどのように,業務システムを稼働させる上で必要不可欠なシステム
  2. イ
    システム運用条件が,性能の限界に近い状態の下で稼働するシステム
  3. ウ
    障害が起きると,企業活動に重大な影響を及ぼすシステム
  4. エ
    先行して試験導入され,成功すると本格的に導入されるシステム
解き方のヒントを見る

用語が示す評価の軸を見極める

システムの位置付けを表す用語は、何を基準にシステムを捉えているかで意味が分かれます。語の印象に頼らず、その用語がどの観点から対象を評価・分類しているのかを一つ決めてから検討しましょう。

この問題で問われていること

問われているのは、用語の意味の中心がどこにあるかを捉えられるかです。定義を思い出す際に、その語が何を基準や前提として成り立っているのかを自分の言葉で説明できるかを確認してください。

視点

同じ対象でも、見る観点が変われば別の用語で呼ばれることがあります。用語を学ぶときは、名称から連想される雰囲気ではなく、その用語が定義される際に拠り所としている基準を切り出して整理します。そうすると、似た印象の語どうしも区別しやすくなります。

確認ポイント

  • その用語が何を基準に対象を捉えているかを一言で言えるか
  • 語の響きや日常的な意味に引きずられて判断していないか
  • その基準を当てはめたときに、示されている内容と食い違う部分がないか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

ミッションクリティカルシステムとは、障害や停止が起きると企業活動に重大な影響を及ぼすシステムを指します。正答はウです。ほかの選択肢は、基盤としての役割、高負荷での稼働条件、試験導入という導入段階を説明しています。

理由

ミッションは組織の使命や中核業務、クリティカルは極めて重要で欠かせないことを意味します。つまりミッションクリティカルシステムは、止まると業務が続けられず、企業活動や社会に重大な影響を及ぼすシステムです。銀行の勘定系、座席予約、航空管制などが代表例で、冗長化や高可用性の設計、迅速な復旧体制が求められます。したがってウが適切です。

比較

アはOSのような基盤ソフトウェアとしての役割、イは性能の限界近くで動くという稼働条件、エは先行して試験導入し成功すれば本格導入するパイロットシステムという導入段階の説明です。どれも、障害時に企業活動へ重大な影響を及ぼすかどうかという定義の中心には触れていません。

選択肢ア

これは不正解だよ。OSのように業務システムを動かすために欠かせないというのは、基盤ソフトウェアとしての役割の説明だよ。ミッションクリティカルかどうかは、基盤かどうかではなく、止まったときに企業活動へ重大な影響が出るかどうかで決まるんだ。基盤ソフトウェアではない業務アプリケーション自体がミッションクリティカルなことも多いよ。

選択肢イ

これは不正解だよ。性能の限界に近い状態で動いているというのは、負荷や資源にどれだけ余裕があるかという稼働条件の説明だよ。ミッションクリティカルシステムは止まらないことが重視されるので、むしろ冗長化したり余裕を持たせたりして設計されることが多いんだ。高負荷で動いているかどうかは定義に含まれないよ。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。ミッションクリティカルシステムとは、組織の使命や中核業務を支えていて、障害や停止が起きると企業活動に重大な影響を及ぼすシステムのことだよ。銀行の勘定系や航空管制などが代表例で、高い可用性や冗長化、すぐに復旧できる体制が求められるんだ。

選択肢エ

これは不正解だよ。先に試験導入して、成功したら本格的に導入するというのは、パイロットシステム(試行導入)という導入段階の説明だよ。ミッションクリティカルかどうかは導入の段階とは関係がなく、障害時に企業活動へどれだけ重大な影響を及ぼすかで決まるから、意味が違うんだ。

学習のポイント

システムの分類用語を、役割・稼働条件・導入段階・障害時の影響のどの観点で定義しているかで見分けられるようにすることです。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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