SC情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅰ

平成23年度秋期 情報処理安全確保支援士 午前Ⅰ 問27

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

電機メーカの A 社は、 GPLが適用されたオープンソースソフトウェアの一部を改変した二次的著作物を搭載してテレビの新製品を開発した。この製品を販売するに当たり、 A社が求められるGPLのルールに則した適切な対応はどれか。

選択肢

  1. ア
    請求があれば4社が修正した部分を含む全ての二次的著作物のソースコードを公開しなければならない。
  2. イ
    二次的著作物に静的にリンクしている、 別のアプリケーションのソースコードは公開しなくてもよい。
  3. ウ
    二次的着作物のソースコードを公開する際には、 諸費用などの対価を請求してはならない。
  4. エ
    二次的著作物を入手した購入者が、 その複製を再配布することを禁止しなければならない。
解き方のヒントを見る

工場を持たず、半導体の「設計」だけに特化する頭脳集団「ファブレス」企業

半導体業界のビジネスモデルについての問題だよ。「ファブ(Fab)」とは半導体製造工場のことで、「ファブ・レス」は『工場を持たない』という意味なんだ。自社で莫大な建設コストがかかる工場を持たずに、製品の「企画・設計」に全集中し、実際の「製造」は半導体製造専門の受託会社(ファウンドリ)へ丸投げするスタイルだよ。AppleやQualcommなどが有名だね。

この問題で問われていること

製造ラインだけを請け負う「ファウンドリ」企業と対比させて、「自社では半導体生産工場を保有せず、製品の設計・開発やマーケティングに特化して経営を行う」ファブレスの特徴を選ぼう。

Fabless Company

a fabless company focuses on design and outsources manufacturing to external foundries

no own factory\ndesign-focused\noutsource manufacturing

確認ポイント

  • 受託製造する側ではありません。
  • 自社工場を持たない。
  • ファブレスを選ぶ。
正解と解説を見る

正解

イ

出典

問題文と解答は IPA 公開の過去問題冊子・解答例を基にしています。

選択肢ア

これが正解だよ。GPLのソフトを修正して二次的著作物として配布するなら、請求されたときに修正部分を含む対応するソースコードを提供する必要があるんだ。たとえるなら、改造した料理を売るなら、元レシピだけでなく自分が足した材料や手順も含めてレシピを見せられるようにしておく、という感じだよ。

選択肢イ(正解)

これは間違いだよ。GPLのプログラムを静的リンクすると、別アプリでも一体化したものと見なされやすいんだ。たとえるなら、別々の部品と言いながら接着剤でガッチリくっつけて一つの商品にした感じだね。その場合、リンクした側のソースコードもGPLに従って公開が必要になるよ。

選択肢ウ

これは間違いだよ。GPLでは、ソースコードを渡すときにコピー代や手続き費用のような実費相当を請求することまでは禁止していないんだ。たとえるなら、合鍵そのものを渡す義務はあるけれど、郵送代まで全部タダにしなければならない、というルールではないよ。

選択肢エ

これは間違いだよ。GPLは、受け取った人がさらにコピーして配れる自由を守るライセンスなんだ。たとえるなら、『このレシピを受け取った人も友達に教えていいよ』というルールなのに、『友達に教えるな』と禁止するのは逆向きだよ。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅰ 問27(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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